
(メディアワークス文庫、2011年10月25日発行)
副題は「栞子さんと謎めく日常」、
作者名は「みかみ・えん」と訓みます。
第1巻(2011年3月25日発行)の方は
たまたま『ミステリマガジン』の書評欄で
紹介されているのを見て初めて知って
面白そうだなーと思って探して読んでみました。
その時は、ミステリとしてのプロットはともかく、
ビブリア古書堂店主
篠川栞子(しのかわ・しおりこ)が
あまりにベタなキャラだったので
やや引いた感じだったんですが、
なんとまあ「文春図書館ミステリーベスト10」に
10位圏外とはいえランクインするとはねえ。
現在までに45万部が売れたそうで
(2巻合わせてかな? 第2巻の挟み込みには
第1巻が25万部突破とか書いてあるし)
鎌倉マップ付きのフライヤー↓まで作られました。

前回は、いくつか短編エピソードを重ねて
全体でひとつの長編になるという構成でした。
今回も前回の構成を踏襲してはいますが、
前回より縛り(?)が緩やかです。
今回は『草子ブックガイド』を読んで、
思い立って、買ってあった
『ビブリア古書堂』の2巻を読んでみた次第です。
同じく古本を題材としながら、
『草子ブックガイド』と『ビブリア古書堂』とでは
本に対する扱い方が異なります。
『草子ブックガイド』は
本の内容とストーリーとがダイレクトに結びつく。
『ビブリア古書堂』の方は、本の内容というより
モノとしての本とストーリーとが
ダイレクトに結びついている印象です。
だから『ビブリア古書堂』を読んでも
扱われている本の世界に
詳しくなるわけではありません。
メインはあくまでも
本をめぐって提示される謎とその解決です。
自分的には、こちらの話の方が肌に合うかなあ。
ミステリ仕立てなので
ストーリーの詳しい紹介はしませんが
アントニイ・バージェスの
『時計じかけのオレンジ』をめぐる話が好きです。
引用されるバージェスの言葉もいいし、
それを少しひねって
ある相手に返すのがいいですね。