
(早川書房、2011.11.25)
年末恒例ベストテン企画の第2弾です。
以前紹介した
「文庫翻訳ミステリー・ベスト10」
とは違い
単行本も含めてのベストテンです。
というわけで(どういうわけだ? w)
海外篇の第1位は、こちらでも紹介した
デイヴィッド・ゴードンの『二流小説家』、
国内篇の第1位は、やはりこちらで紹介した
米澤穂信の『折れた竜骨』でした。
これはかなり嬉しいっすね(=⌒▽⌒=)
1位になった両作者のメッセージも載っています。
以前『二流小説家』を紹介した時に
日本のトランスフォーマーのアニメに言及している
と書きましたが、寄せられたメッセージを読むと
日本のアニメ映画の他に
時代劇やら任侠映画やらが好きなようで、
日本文化びいきのところがあるようです。
やっぱりねー。
ジャンル別に分けたベスト5も載っていて
その内、海外篇の「本格」で
「文庫翻訳ミステリー・ベスト10」で第1位だった
ヘニング・マンケルの『背後の足音』が
トップになってます。

(1997/柳沢由実子訳、創元推理文庫、2011.7.22)
「文庫翻訳ミステリー・ベスト10」が出た後で
読んでみましたが、
これは本格といえるかなあ。
北欧ミステリのシリーズで
長い割には意外とサクサク読めて
面白かったですけどね。
海外篇のベストテン圏内の作品は
現在の時点で、2冊を除き
すべて目を通しています。
未読の2冊の内、1冊は買ってあるので
今年中には読んでおこうかな、と(^^ゞ
あと1冊はこれから買わなくちゃ(遠い目)
国内篇の方はベスト20まで見渡しても、
既読本が2冊しかない( °д°)
買ってある本も何冊かあるので、
それはこれからゆっくりと……
巻末には「2011年ミステリ総目録」の他、
「旬の海外作家30人ガイド」という
企画読物が載っていて、
セバスチャン・フィエックなんて
地味な出版社から出た作家が載っているなあ
と思ってたら、
ポケミスで出るみたいですね(藁
そういう大人の事情もうかがわせる
セレクトですが
こちらのブログで作品を紹介した作家も
何人か入っていますし、
業界の(?)目線が分かって
実に興味深いですね。