この2日から公演が始まった
舞台『贋作水滸伝 -Outlaws-』の
千秋楽公演を観てきました。

もちろん
奈央ちゃんが出ているからです。


ハコは六本木・俳優座劇場。

$圏外の日乘-俳優座正面

今回は千秋楽しか観られませんでしたので
千秋楽のここがアドリブ、というのは
残念ながら分かりませんです。

原作の『水滸伝』は
馬琴の『八犬伝』の元ネタ本
という程度の知識しかなく、
読んだことはありません。

だからどの程度「贋作」なのかも
よく分かりません。

奈央ちゃんが演じた、林冲の妻・秀玲が
原作に出てくるのかどうかも知らないまま
観に行った次第です(^^;ゞ


正面入ってすぐのフロア
(奥に喫茶コーナー)には
お馴染みw 株式会社 Ring の
献花が置いてありました。

$圏外の日乘-『贋作水滸伝』献花

座席は5列7番。
これが神席で、というのも
最後の舞台挨拶の時、
舞台に立つ奈央ちゃんの
真正面でした~(///∇//)

秀玲臨終の場面は、
前に4列、席があるせいで
魯智深が抱き起こすまで、
顔が見えませんでしたが(残念~【> <】)

あと、この席、下手側通路脇、
そして後ろが中央通路だったので、
演出上、何人かの役者さんが
通り過ぎるのみならず、
陳達が観客に絡む地蔵ネタを
近くで観ることができました(藁


ストーリーについて詳細は述べませんが、
いちおう林冲の話がメインなんでしょうけど、
後に梁山泊の面々となる主要人物が
義兄弟となる出会いの場面が
多すぎるからなのか
「地獄」を見るストーリーが
それぞれにあるからなのか、
場(幕?)が多く
ストーリーが細切れになっている気が
しないでもなかったり。

最後にそれぞれのキャラクターの
立ち回りの見せ場があるんですが、
奈央ちゃんは早々に舞台から消えるので
その最後のスペクタクルはなく、
長澤ファン的には、
奈央ちゃんの立ち回りが少ないのと
退場が早いのが、不満ですた(^^ゞ

まあ、最後にもう一回
重要な出番がありましたけどね(=⌒▽⌒=)

それにしても奈央ちゃんの最近の舞台、
今回のようなスタンスの役が多いなあ。

あと、お役人は
私腹を肥やす悪いやつで、
民を虫けらのように思っている
という批判的メッセージは
(3・11 のあとだからこそ感じられる
 メッセージのような気もするのですが)
あまりに「水戸黄門」的で、
観ていてノレないこと甚だしかった
というのが正直なところです(すんません)。

確かに高★(人偏に求)とそのバカ息子は
度し難い存在ではありましたけれど
堕落役人を何人排除しようと
中央集権の政治体制が残っている限り
アウトローがいくらがんばっても
ダメだと思う
野暮な自分がいるからです(苦笑)

そして高★(人偏に求)のエリート意識は
科挙制度を背景としているのかとも思うのですが、
だとしたら高★(人偏に求)のような発想は
制度そのものが生む構造的なものなので、
高★(人偏に求)を倒してもなあ
とも思ってしまうわけなのです。

実際に悪政によって疲弊している民からすれば
直接的に救ってくれる梁山泊の面々は
ヒーローなのかもしれないけれど……

まあ、野暮な話ですから
これ以上は書きませんが(苦笑)


ちなみに史進役は
『桃天紅』に出てた兼崎健太郎さん、
魯智深役は
『銀河英雄伝説 外伝 M&R編』
ミッターマイヤ—を拷問にかけるw
牢番役で出てた笠原竜司さん、
楊春役は
『FRAG -新撰組 Vermilion Order-』に出てた
というか座長だった、高崎翔太さん。
同じく『FRAG』からは他に
朱貴役で増島愛浩さんが出てました。

ここんところ観る機会があった
舞台の出演者が何人かいて
嬉しいような懐かしいような(藁


終演後はキャストの全員が舞台上に揃い、
最後だということで
林冲を演じた佐伯大輔さんの挨拶のあと、
主要キャスト全員が一言ずつ、ご挨拶。

向かって上手側、林冲の右横から始まって
史進→童美→揚春→朱武→陳達→朱貴、
続いて向かって下手側、
林冲の左横の魯智深から始まって
秀冷→高★(人偏に求)→晁蓋→仙人→楊志
という流れだったかな(記憶によれば)。

そして奈央ちゃんの挨拶は
これも記憶によれば、以下の通り。

「スタソンさんの舞台に立たせてもらうのは
 初めてなんですが、
 1ヶ月にわたって
 熱い才能に囲まれていたことは
 すごく自分のためになりました。
 みなさんの足を引っ張らないよう
 がんばりました。
 ……何を言えばいいのか
 分からなくなっちゃったので(藁
 今日は本当にありがとうございました」


パンフは二種類あって、
といっても同じものなんですが(苦笑)
ひとつは、主要キャスト6人の
集合写真1枚付き、
もうひとつは、主要キャスト7人の
サイン入りでした。
(各キャスト紹介ページに
 そのキャストのサインが入ってます)

$圏外の日乘-『贋作水滸伝』パンフ

写真左がパンフ表紙、右が裏表紙。
裏表紙はフライヤーと同じデザインです。

パンフには主要キャスト7人による
座談会インタビューが掲載されており、
これは読みでがありました。

他に、奈央ちゃん絡みのグッズとしては
単体写真セットが二種類(各5枚組)を
販売してました。

$圏外の日乘-『贋作水滸伝』写真セット

うーん、思わぬ出費であった( ̄ー ̄)