10月13日(木)25:00から
ということは、14日(金)の1:00に
フジテレビ系で放映が始まった
深夜アニメ『UN-GO(アンゴ)』、
(通常は24:45からの放送のようです)
いちおうライブで観たので
遅ればせながら感想など。


坂口安吾の『明治開化 安吾捕物帖』を
ベースにしたアニメということで、
興味津々で観てみました。

第1話「舞踏会の殺人」、
原作は坂口安吾の「舞踏会殺人事件」
となってますけど
読んでみたら(読み直してみたら)
ぜんぜん違う話でした(藁

アニメは架空の現代日本を舞台とした話だから
違うのは当たり前、というレベルではなく
プロットもトリックもぜんぜん違う。

仮装舞踏会で殺人事件が起きる
というところしか合ってません(苦笑)

それでも、會川昇の脚本は
それなりに見事な
プロットとトリックとでした。

さすが!


結城新十郎は「敗戦探偵」と呼ばれ、
謎の少年・因果を引き連れて
事件の解決に当たります。

ちなみに原作だと、因果にあたるのは
新十郎のシンパで探偵好きの
花迺屋因果という戯作者(小説家)です。

原作ではいつも推理を間違える勝海舟は
メディア王・海勝麟六として登場。
その娘・梨江は、原作だと
「舞踏会殺人事件」に出てきた
被害者の娘の名前と同じですが、
アニメではレギュラーのようで。
検察庁検事・虎山泉は
原作だと泉山虎之介という男性で、
虎之介は海舟のシンパで探偵好き、
花迺屋といつも角突き合わすという設定。

という具合に、
このキャラをこう変えるか、へえ~
みたいなニヤニヤする喜びもありますので、
(女子率・イケメン率が高く、
 オヤジ率が低いのは、
 アニメだけにさもあらんな感じでw)
ちょっと観続けようかなと思っています。

コアなミステリ・ファンの反応が
知りたいものです(藁


ちなみに「舞踏会殺人事件」、
最初に単行本化された
『明治開化 安吾捕物帖』
(日本出版共同、1953)には
収録されておりません。

自分は角川文庫版で初めて読んだ
と記憶しておりますが、
今回は、角川文庫版が手許にないので
手近にあった創元推理文庫の
『日本探偵小説全集10/坂口安吾集』
(1985)で読み直しました。

その角川文庫版、
アニメ化に合わせてなのか、
再版されてるようですね。

アニメ第1話は
特別無料配信されているようですので
(2011年12月22日まで)
興味のある方は
比較してみるとよろしいか、と。


ちなみにキャラ・デザインに
高河ゆんが加わっていて、
懐かしく思いました。

最近の活躍は詳しく知りませんが、
まんがの単行本が出たころは
(『アーシアン』とか『源氏』とか)
よく読んでおりました故に。


ちなみに、『UN-GO』の後に放送された
『ギルティクラウン』てのも
観ちゃいました(苦笑)

こちらも第1話だったので……

ミステリの後はSFかい、とか思いながら、
『UN-GO』もSFみたいなものだよな~
とか思ったり。