というわけで、黒川さん主演のラジオドラマ、
昨日5日が最終回でございました。
サブタイトルは「玉砕の島」。
前回の放送の最後で「あめりか丸」の
珠子の許へ飛ぼうとしたユキコでしたが、
思うように飛ぶことができず、
降りてきたのは6月11日のサイパン。
米軍による空襲が始まり、
翌月の9日に米軍による占領が宣言されるまで、
多くの民間人が自決することになります。
ドラマでは、その間の
ユキコの彷徨を描いていますが、
やや詰め込みすぎの感がなきにしもあらず。
サイパンの日本人は
本土の日本人以上に
日本人らしくあらねばならぬ
という観念から、自決を選ぶ
という考え方がちらっと語られていて、
なるほどと思うと同時に、
痛ましく感じられたことでした。
ユキコが、チャモロ人の少女マリーと会話する
幻想シーンでは、バックに
バッハの《マタイ受難曲》から
コラール合唱(たぶん)が流れてましたね。
太平洋戦争がらみのファンタジーは
どうしてもテーマ先行型になってしまい、
また、そのテーマが露骨すぎて、
個人的には、あまり好きではありません。
今回のドラマは、
チョモロ人マリーの想いと
日本人・南海子の想いと
ユキコの想いとが絡み合って、
どうもピントが合わないような気がしました。
要は、詰め込みすぎなのです。
あるいは、尺が足りないというか。
いろいろと説明不足なところもあり、
完成度が高いとはいえませんけれど、
久しぶりにNHKっぽい青春ファンタジーを
聴かせてもらった気がします。
自分はいわゆる〈戦争を知らない〉世代ですが、
戦争の記憶は、どのような形であれ、
民衆の視線から語り継がれるのは
大事なことだと思う次第です。
このドラマの主演だった
黒川さんの感想を聞いてみたいものです。
昨日5日が最終回でございました。
サブタイトルは「玉砕の島」。
前回の放送の最後で「あめりか丸」の
珠子の許へ飛ぼうとしたユキコでしたが、
思うように飛ぶことができず、
降りてきたのは6月11日のサイパン。
米軍による空襲が始まり、
翌月の9日に米軍による占領が宣言されるまで、
多くの民間人が自決することになります。
ドラマでは、その間の
ユキコの彷徨を描いていますが、
やや詰め込みすぎの感がなきにしもあらず。
サイパンの日本人は
本土の日本人以上に
日本人らしくあらねばならぬ
という観念から、自決を選ぶ
という考え方がちらっと語られていて、
なるほどと思うと同時に、
痛ましく感じられたことでした。
ユキコが、チャモロ人の少女マリーと会話する
幻想シーンでは、バックに
バッハの《マタイ受難曲》から
コラール合唱(たぶん)が流れてましたね。
太平洋戦争がらみのファンタジーは
どうしてもテーマ先行型になってしまい、
また、そのテーマが露骨すぎて、
個人的には、あまり好きではありません。
今回のドラマは、
チョモロ人マリーの想いと
日本人・南海子の想いと
ユキコの想いとが絡み合って、
どうもピントが合わないような気がしました。
要は、詰め込みすぎなのです。
あるいは、尺が足りないというか。
いろいろと説明不足なところもあり、
完成度が高いとはいえませんけれど、
久しぶりにNHKっぽい青春ファンタジーを
聴かせてもらった気がします。
自分はいわゆる〈戦争を知らない〉世代ですが、
戦争の記憶は、どのような形であれ、
民衆の視線から語り継がれるのは
大事なことだと思う次第です。
このドラマの主演だった
黒川さんの感想を聞いてみたいものです。