ピアソラ・シリーズ
というより、
リベルタンゴ・シリーズその3(藁


何で買ったのか分かりませんが、
(たぶんピアノ独奏盤だからか、と)
こんなCDも持ってました(^^ゞ

$圏外の日乘-黒田亜樹『タンゴ・プレリュード』
(ビクター エンタテインメント VICC-60106、1998.12.19)

ピアソラは、いっときタンゴを離れて
クラシックの作曲家を志したことがあるんですが、
フランスで勉強中、ピアノ教師に
個性がないと言われ
実はタンゴの作曲をやっていたと言うと
そのキャリアを大事にしろと言われた
という経験の持ち主なんだそうです。

それからタンゴの改革に乗り出したそうですが、
本CDには、そのアイデンティティを意識させられた
1954年以前のピアノ用に作曲された曲と
それ以後のピアノ用の曲を中心に、
多重奏団用の曲をピアノ独奏用に
黒田亜樹が編曲したものが収録されています。

「リベルタンゴ」ソロピアノ版(黒田亜樹編曲)は
オリジナルに近い尺の演奏ですが、
これがなかなか、いい! 実にシャープ!!
連弾版より、いいかも(^^ゞ

「デカリシモ」も黒田亜樹編曲版で入ってます。
ジャズ・バーかなにかにいるような気分になれます。
(だいたい、収録曲みんな、そうなのだけどw)

ピアノのための組曲 第2番〈シチリアーナ〉は
実にキュート。
同、第3番〈トッカータ〉の出だしは、
まるで琴のようです。
で、後半はグリッサンド、バリバリ(苦笑)

圧倒されるのは
「フーガ9(ヌエベ)」の黒田亜樹編曲版。
九重奏団用に書かれた曲のソロ・ピアノ版(!)
ピアソラが少年時代
バッハに開眼したというエピソードも
なるほどと思わせる出来です。
(オリジナルを聴いたことはないけれど【^^;ゞ)

今回、久しぶりに聴きましたが、
これはなかなかの名盤かもな~(^_^)


ちなみにジャケ写、クールではあるんだけど
怖いような気がするのは自分だけ~?(藁



ふと思い立って検索かけてみたら、
ご本人のHPが引っかかりました。
ご健在なのはともかく、一児の母のようです。

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