MDG レーベルから出ている
マックス・レーガーのバッハ編曲ものは
もう1枚買っていて、それがこれ↓

(MDG 321 0940-2、1999)
原盤ジャケ背のタイトル表記は、
『バッハ/レーガー:組曲 ト短調、序曲 ニ短調』
Bach / Reger: Suite G minor, Overture B minor
となっています。
Overture というのは
いわゆる管弦楽組曲のことです。
管弦楽組曲の第1楽章は全曲
フランス風序曲になっていて、
その第1楽章名をタイトルとするのが
バッハが作曲した当時の慣例なのです。
だから、管弦楽組曲 ニ短調
と訳しても良かったんですが、
組曲 ト短調の方も
実質的には管弦楽組曲なので、
違うようにしてみました。
このCDを新譜で見つけた時は
ピアノ連弾版じゃないんで迷いましたが、
買わないでスルーしたら絶対後悔する
と思って、買ったものです。
組曲 ト短調
アリア「おお人よ、汝の大いなる罪を嘆け」
フルートと弦楽器のための組曲 ニ短調
という三つのオーケストラ曲を収録。
録音は1999年の2月で、
演奏は、デニス・ラッセル・デイヴィス指揮
シュツットガルト室内オーケストラ。
フルートと弦楽器のための組曲のフルートは
ジャン = クロード・ゲラール
だそうです。よく知らんけど(^^;ゞ
「バッハ - レーガー組曲」と呼ばれることを
レーガー自身が望んだらしい「組曲 ト短調」は
バッハのチェンバロ曲集である
『パルティータ』と『イギリス組曲』から
いくつかのモチーフを抜き出し
オーケストラ用に編曲して
組曲に仕立てたものです。
アリアのオリジナルは、
『オルガン小曲集』に入っている
コラール・プレリュード
「おお人よ、汝の大いなる罪を嘆け」BWV622 を
弦楽オーケストラ用に編曲したもの。
そして、フルートと弦楽器のための組曲は、
管弦楽組曲 第2番 ロ短調に
レーガーが低音部を補筆(?)したものです。
「バッハ - レーガー組曲」は
切り貼りしちゃってるだけでなく、
本来は2手の鍵盤楽器用の曲だったのを
オーケストラ用に声部を分けているという
かなり「おいおい~Σ\( ̄ー ̄;)」な曲ですね(藁
それでも、聴いていると
そこそこ面白いのですが、
フルートと弦楽器のための組曲の方は
低音部だけ(?)のアレンジなので、
凡庸な耳の持ち主である自分には
面白さが分からない(-_-;
あと、アリアは、例えば
バッハのオルガン演奏の大家のひとりである
ヘルムート・ヴァルヒャの演奏と聴き比べると
テンポが倍になるくらい
音価が引き延ばされています。
手許にある選集版のCD↓だと

(ポリドール F20A 20063、1989.7.1)
ヴァルヒャの演奏は4分31秒なのに、
レーガーの編曲だと7分48秒もある。
要するにロマン派色が強いわけですね。
ロマン派以降のバッハの編曲は、
たいてい音符を増やして、
いかにもロマンティックに
そして演奏した時に派手に見えるように
アレンジされていることが多いようです。
レーガーのアレンジは、
アリア以外の2曲に関しては
テンポはそこそこいいというか、ありなんですが、
全体のニュアンスは
ロマン派のアレンジ流儀に
棹さしている感じがします。
そういう流儀の証拠のひとつとしては
貴重な録音なんですけど、
もともとバロック音楽の
特にバッハの曲の
簡潔な演奏を好む人間としては、
一回、聴いときゃいいか~
という感じなので、
このCD、めったに聴きません(苦笑)
今回よくよく聴いてみたら、
フルートと弦楽器のための組曲では
低音部にチェンバロを使ってるみたいです。
初めて気づいた(苦笑)
だったらよけい、
バッハのオリジナル譜の演奏で聴いた方が
いいんじゃないかと(苦笑)
管弦楽曲からピアノ連弾版へのアレンジ
(ブランデンブルグと管弦楽組曲)は
あんなにいいんだけどなあ……。
マックス・レーガーのバッハ編曲ものは
もう1枚買っていて、それがこれ↓

(MDG 321 0940-2、1999)
原盤ジャケ背のタイトル表記は、
『バッハ/レーガー:組曲 ト短調、序曲 ニ短調』
Bach / Reger: Suite G minor, Overture B minor
となっています。
Overture というのは
いわゆる管弦楽組曲のことです。
管弦楽組曲の第1楽章は全曲
フランス風序曲になっていて、
その第1楽章名をタイトルとするのが
バッハが作曲した当時の慣例なのです。
だから、管弦楽組曲 ニ短調
と訳しても良かったんですが、
組曲 ト短調の方も
実質的には管弦楽組曲なので、
違うようにしてみました。
このCDを新譜で見つけた時は
ピアノ連弾版じゃないんで迷いましたが、
買わないでスルーしたら絶対後悔する
と思って、買ったものです。
組曲 ト短調
アリア「おお人よ、汝の大いなる罪を嘆け」
フルートと弦楽器のための組曲 ニ短調
という三つのオーケストラ曲を収録。
録音は1999年の2月で、
演奏は、デニス・ラッセル・デイヴィス指揮
シュツットガルト室内オーケストラ。
フルートと弦楽器のための組曲のフルートは
ジャン = クロード・ゲラール
だそうです。よく知らんけど(^^;ゞ
「バッハ - レーガー組曲」と呼ばれることを
レーガー自身が望んだらしい「組曲 ト短調」は
バッハのチェンバロ曲集である
『パルティータ』と『イギリス組曲』から
いくつかのモチーフを抜き出し
オーケストラ用に編曲して
組曲に仕立てたものです。
アリアのオリジナルは、
『オルガン小曲集』に入っている
コラール・プレリュード
「おお人よ、汝の大いなる罪を嘆け」BWV622 を
弦楽オーケストラ用に編曲したもの。
そして、フルートと弦楽器のための組曲は、
管弦楽組曲 第2番 ロ短調に
レーガーが低音部を補筆(?)したものです。
「バッハ - レーガー組曲」は
切り貼りしちゃってるだけでなく、
本来は2手の鍵盤楽器用の曲だったのを
オーケストラ用に声部を分けているという
かなり「おいおい~Σ\( ̄ー ̄;)」な曲ですね(藁
それでも、聴いていると
そこそこ面白いのですが、
フルートと弦楽器のための組曲の方は
低音部だけ(?)のアレンジなので、
凡庸な耳の持ち主である自分には
面白さが分からない(-_-;
あと、アリアは、例えば
バッハのオルガン演奏の大家のひとりである
ヘルムート・ヴァルヒャの演奏と聴き比べると
テンポが倍になるくらい
音価が引き延ばされています。
手許にある選集版のCD↓だと

(ポリドール F20A 20063、1989.7.1)
ヴァルヒャの演奏は4分31秒なのに、
レーガーの編曲だと7分48秒もある。
要するにロマン派色が強いわけですね。
ロマン派以降のバッハの編曲は、
たいてい音符を増やして、
いかにもロマンティックに
そして演奏した時に派手に見えるように
アレンジされていることが多いようです。
レーガーのアレンジは、
アリア以外の2曲に関しては
テンポはそこそこいいというか、ありなんですが、
全体のニュアンスは
ロマン派のアレンジ流儀に
棹さしている感じがします。
そういう流儀の証拠のひとつとしては
貴重な録音なんですけど、
もともとバロック音楽の
特にバッハの曲の
簡潔な演奏を好む人間としては、
一回、聴いときゃいいか~
という感じなので、
このCD、めったに聴きません(苦笑)
今回よくよく聴いてみたら、
フルートと弦楽器のための組曲では
低音部にチェンバロを使ってるみたいです。
初めて気づいた(苦笑)
だったらよけい、
バッハのオリジナル譜の演奏で聴いた方が
いいんじゃないかと(苦笑)
管弦楽曲からピアノ連弾版へのアレンジ
(ブランデンブルグと管弦楽組曲)は
あんなにいいんだけどなあ……。