以前、ブランデンブルグ協奏曲の
ピアノ連弾版を紹介したとき、
マックス・レーガー編曲の
管弦楽組曲の連弾版も聴いたことがある
と書きましたが、
それがこのCDです。

$圏外の日乘-連弾版 管弦楽組曲
(MDG 330 1006-2、2000)

録音は2000年の5月。
演奏は、ブランデンブルグの時と同じく
Sontraud Speidel と Evelinde Trenkner です。

使用楽器については記載がありません。

バッハの管弦楽組曲は
ブランデンブルグ協奏曲に比べると
自分的には、あまり聴かない方の曲なので
新譜を店頭で見つけた時に即買いこそしましたが、
聴いた回数は五指に満たないかもしれません。

オリジナルの管弦楽組曲を最初に聴いた時は、
おー、この曲かあ、
中山美穂のロッテのCMなんかで鳴ってたかも
というくらいの印象だったんですよね。

今回久しぶりに通しで聴いてみたんですが、
なかなかいいかも、と印象を新たにしました(^^ゞ

テンポ(スピード)も
思ってたほど悪くはなかったです。

もともとバッハには
パルティータ BWV825~830 のような
鍵盤用の舞曲組曲集
(ガヴォットとかジーグ、
メヌエットもそうですが、
ダンス曲の旋律を形式化した楽曲を
何曲か組み合わせたもの)があるし、
フランス風序曲 BWV831(ロ短調パルティータ)
のような鍵盤曲もあるので、
舞曲組曲集であり、全4曲の第1楽章が
すべてフランス風序曲なので、
管弦楽組曲をピアノ連弾版にしても
違和感がないのは
当然といえば当然なはずなんです。

あまり聴かないのは、単に自分が
管弦楽組曲がお気に入りではない
というだけのことですね(苦笑)
4曲とも基本的な構成が同じなので
何度も聴いてると飽きちゃう
ということもあるのかなあ、という感じで。

ブランデンブルグ同様、ほとんどの楽章が
オリジナルの響きを再現しようとしていますが、
第2番の第2楽章「ロンドー」の出だしだけは
何度聴いても独特で
レーガー色がかなり強いような気がします。

有名な「G線上のアリア」は第3番の第2楽章です。
これは普通におすすめですね。
連弾じゃなくてもいいような感じがするけど(藁
実際に弾くのを見たり楽譜を見たりすると、
やっぱ連弾でないと駄目
ということになるでしょうか。


管弦楽組曲の他に、オルガン曲の
パッサカリア ハ短調 BWV582 と
トッカータとフーガ ニ短調 BWV565、
プレリュードとフーガ ホ長調 BWV552 の
連弾版が収められています。

トッカータとフーガは
一般的に有名なブゾーニ版より
レーガー版の方が、よっぽどいいですね。

さすがオルガニストだけのことはある
というべきなんでしょうか。