$圏外の日乘-ドヴォルザーク:ピアノ・デュエット作品全集
(Brilliant 92274、19—)

輸入盤です。
原題は Complete Works for Piano Duet.
演奏は Ingryd Thorson & Julian Thurber。
録音は1989年12月と1990年1月。
オリジナル・ライセンスは Olympia。
Brilliant からのリリース年度は不明。

『名曲探偵アマデウス』事件ファイル♯84
「花嫁さんいらっしゃ~い! 愛を呼ぶ連弾」
(2011年1月24日放送)を観たとき、
瀬尾久仁&加藤真一郎ピアノデュオの演奏が
あまりにインパクトがあったので、探してみたところ、
当の二人のデュオによる録音はないようでした。

でもとにかくピアノデュオ録音盤が欲しい
と思って気にしていたら、
仕事先にある中古盤ショップ
ディスク ユニオンで見つけました。

な~んだ、Brilliant で出てたんじゃ~ん
(Brilliant は直輸入盤クラシックの廉価版で
 知る人ぞ知る? 有名なレーベルなんです)
という感じで、おかげさまで
めっちゃリーズナブルな値段でした(^^ゞ

買った後でネットで調べてみたら、
Brilliant が出したドヴォルザーク全集(?)からの
分売品のようです。

ピアノデュオ曲全集ですので
「伝説」作品59と
「ボヘミアの森から」作品68も収録。
まあ、でも、聴きたかったのは
「スラブ舞曲集」作品46と作品72です。

後にドヴォルザーク自身が
管弦楽版として編曲したようで、
ピアノ・デュオ版がオリジナルです。
当時、ピアノ・デュオがブームで
元々は楽譜出版の版元の要請で
ブームに合わせて作曲したもののようです。

そういう事情はあるものの、
『名曲探偵アマデウス』での
瀬尾久仁&加藤真一郎ピアノデュオの演奏は
とにかく良かった。

何が良いって、とにかく曲が、
というよりデュオ演奏が潜在的に持っている
エロティシズムがよく出てた気がします。

だから、「スラブ舞曲集」に関しては
映像で(DVDで)視聴するのがいちばんかも
と思います。
CDを聴いた後ではなおさらそう思う。

旋律の美しさは、もちろんCDで充分なんだけど、
(作品72の第2曲とか)
男女のデュオで、曲によっては
肩も触れ合わんばかりの演奏の様子、
四手なんだけど
二手と一手の手が交差する様子とかは
CDだと分からないんですもん。

映画『ピアノ・レッスン』(1993)にも劣らない
といえば、極端かもしれませんが、
その意味では、まさに「愛を呼ぶ連弾」だと
思ったことでした。
お見合いパーティー用なら、
参加した男女に演奏させるべきでしょうね(藁