『大魔神カノン』Blu-ray BOX および DVD の
第1巻発売を記念して
タワーレコード新宿店で開かれた
インストア・イベントに行ってきました。

イベント・タイトルは、
公式HPに載っているものに拠っています。
(以下長文)

当日は17:30から横浜で会議が入っていて、
通常は2時間ほどで終わるので、
20:30集合、21:00開始のイベントには
余裕で間に合うのですが、
場合によっては時間が押すこともあり、
予断を許さない状況ながら、
無事、集合時間に間に合ったことでした。

イベント会場は10階・DVD売場の
アニメ・コーナーと書籍コーナーに挟まれた一角。
インフォメーション・カウンターの横でした。

$圏外の日乘-イケチヨ姐さんの夕べ

そこに、みかん箱4~6つ分くらいのステージ壇を置いて、
高寺重徳プロデューサーと奈央ちゃんが
小テーブル(?)を挟んで並びました。

上の写真だと販売用の棚が置いてあるところに
イケチヨの衣装を着せたマネキンと
イケチヨのマスクが置いてあり、
販売用の棚はその後、上手側に移動。
その横にMCが立って進行を務めるという布陣。

MCは「カノンの夕べ」でもお馴染の
角川書店の西山洋介さんです。

西山さんの呼びかけで、
奈央ちゃん、高寺Pの順に登壇。
(最初は下手側・奈央ちゃん、上手側・高寺P
 でしたが、途中で立ち位置が入れ替わりました)

最初登壇する時に、奈央ちゃん
階段を踏み外しかけてましたが、
それは踏み段が狭かったせいと思われ。

高寺Pはタワレコの店員服を着ての登場でした。

まずは登壇者二人の挨拶から。
その時、奈央ちゃん、本日が最終回ですので、
家に帰って最終回を観終わるまでがイベントです、
ここが終わってから飲み歩いたらダメですよ
ということを言っておりましたが、
明らかに某ヲ仲間を狙った話でしたね(藁

続いて、MCから、
お二人の馴れ初めはという質問があり、
高寺Pから、
長澤さんは覚えてらっしゃらないでしょうけど、
オーディションでハリケンブルーに決まった時、
塚田プロデューサーから紹介された時と、
秋葉原で秋山奈々ちゃんのイベントの前に
奈央ちゃんのイベントがあって、その終了後、
スタッフ通路を急いで移動していく時に会ってます、
という話が出ました。

前者については、奈央ちゃん、キッパリと、
覚えてません、と言ってました(藁
というのも、当時は右も左も分からず
とにかく偉い人に挨拶しなくちゃと
考えるので精一杯だったからだとのことです。

秋山奈々のイベントに高寺Pがいたのは、
『響鬼』の関係ですね。
その時の奈央ちゃんのイベント、
確か自分も行ってます。
でも、なんのリリ・イベだったのか、
よく覚えていません(苦笑)

長澤さんはオーディションなんて受けないかな、
キャラものなんて、もう卒業してるんだろうな、
と思ってました、と高寺Pが言うと、奈央ちゃん、
そんなことありません、それに卒業したくないです(笑)
と応じてましたね。

今回、イケチヨが奈央ちゃんに決定した理由を
MCから聞かれた高寺Pは、以下のように答えてました。

「ぶっちゃけ、今回の作品は脱・東映を目指していたので、
 紙の資料をもらっても、東映作品に出ていたというだけで
 1次選考では外していたんですが、
 なぜか長澤さんのは残しちゃったんですね、
 運命的なものを感じますね(笑)」

で、オーディションの合間にトイレに行った時、
奈央ちゃんが1人で控室で待ってて、
ドアのすき間からその横顔のシルエットを見て、
「えっ」と思ったのだそうです。
(これはカノン公式ブログでも読んだ記憶があります)

ちょうどオーディションのための役作りをしてた時で、
考える人みたいなカッコで、額にシワしてたそうですが、
その時の奈央ちゃんは、角川の作品ということ以外
聞かされていない状態でオーディションに臨んだそうです。

そのせいもあって、その時の着ていったのは、
身体の線が出るようなタイトなセーターにジーンズで
薄い色系統というコーデだったそう。
それはイメージが付きにくいようにという発想からで、
もう少し役柄がはっきりしていれば、
それに合わせたようなコーデもするそうです。
イケチヨの衣裳がこれだったら、
最初から水着で行けば良かった、と言って、
ギャラリーから笑いを誘ってました。

高寺Pとしては、オンバケなんだけど
人としての心の移ろいを表現してほしかったそうで、
オーディションに来た他の人は、
ベランメエ調だったり、妙に色っぽかったりして
演技が極端だった中で、
奈央ちゃんの塩梅は絶妙だったそうです。

高寺Pはアポ出した時、
(衣裳は)これっすよ、
ホントにやっていただけますか、
とマネージャーに確認したのだとか(藁

オーディションは一昨年の12月で、
決まったのが翌年の4月。
奈央ちゃんもいろいろコネクション使って
探りを入れたりしたそうです(藁
それでも分からず、アポもこないので、
これは落ちたかなあと思ってたのだとか。

決まってからカメラ・テストに行くと、
メイクさんが『ケータイ捜査官7』の時にも
お世話になった人で、久闊を叙したあと、
「奈央ちゃん、今回すごいよ、衣裳」
と言われたのだそうです。

その時、タイツをはいて行ったので
お腹のところにタイツのゴムの線が出ている。
それをファンデーションで消して、
テストだからこのくらいで大丈夫
と言われたそうで(藁

後で紹介されたスチールを見ると、
確かに完成品の衣裳ではなく、
ありあわせの仮の衣裳感が漂ってました。
オンバケ・チーム全体のバランスを見たりするための
カメラ・テストだったようですね。

そこからは、高寺Pが用意してきた
設定画やスチールなどを見せる
紙芝居な進行になりました。

最初のトトヒメ(イケチヨの初期設定名)は
錦鯉のオンバケで、それが金魚になっていき、
マスクのマスケットから粘土原形が作られ、
色塗りされ、という具合に、
衣裳やマスクのイメージが現在のものに近づく過程が
高寺Pの説明と奈央ちゃんのツッコミを交えながら
紹介されていきました。

イケチヨの衣裳合わせは3回ほどあって、
カツラによる髪形のイメージも含め、
高寺さんのこだわり部分がまったく分からなかった、
とは、奈央ちゃんの言。

髪形に関していえば、高寺Pには
『GAME』の時のPVのイメージがあったそうで、
だったらそう言ってくれれば
最初からそうしていったのに、
と奈央ちゃん、ぶっちゃけ思いながらも(藁
それを聞いて、『GAME』のジャケを
その場でPCで確認して、合わせたそうです。

マスクを付けた気ぐるみのスチールが出た時は、
奈央ちゃん「これ、あたしがやった意味ありました?」
高寺P「いやいや、このお腹を観て、ファンの人は
    あ、長澤さん本人がやってるんだなと、
    気づくわけですよ」
奈央ちゃん「ああ、なるほどね。ちっちゃいおヘソとかね」
なんてやりとりがありました。

実物のマスクを見ると、口もとも造形が出来ていて
すっぽり被る(前後に着脱?)タイプで、
(マスクの切れ目のヒダは、CG処理で消すそうです)
確かにあれ被ったら、本人かどうか分かりませんね(藁

また衣装を着る前の
ボディ・ペインティングされている写真もあり、
その1枚を指して奈央ちゃん、
これは色むらが出ないように
ドライヤーで乾かしているところです、
あたし、じっとしてらんないので
(だから、すぐに乾かさないといけない)
と話してました。

クランクインは第1話の、
タイヘイとラーメンを食べるシーンで、
またラーメンだね、と
眞島秀和さんと話したそうです。

またラーメン、というのは、以前
『しにがみのバラッド。』第9話(2007.3.6 放送)
で共演した時のことをふまえて、ですね。

高寺Pによれば、
この時2人はずーっと食べものの話をしてて、
今どこまで行った、と聞いたら、
まだワン・メーター圏内だって言われて、
びっくりしました(笑)とのこと。

そしたら奈央ちゃん、
いや、それは、実は眞島さんと
御近所だってことが分かって、
知ってるお店を言い合って、
あそこ行った? ここもう行った?
という話をしてたからなんだそうです(藁

ところで、現場での振る舞いについてですが、
イケチヨというのは濃いキャラだから
飽きられないように、いろいろと工夫してたそうです。
濃いだけにだんだん慣れてくるので、
実際、第3話まではみんな気にしてくれてて、
イケさんごめんね、とか言ってくれたんですが、
後半になると、はい、イケさんよろしく、と
さばさばした感じになったので、
胸元を直す時なんか、時々、
ちょっと恥ずかしそうに衣裳直してみせたり、
おやっとみんなに思わせるようにしてたそうです。

高寺Pすかさず、小技を利かしてたわけですか、
とニコニコ突っ込んでました。

ウクレレのシーンのスチールが出て来た時は、
「みなさん、やったことあります?
 むっずかしーーーんですよ!!!」と力説(藁
本(シナリオ)が出来てからやってくれと言われて、
しかも撮影時の演奏は調律が狂っていたとかで
もう一度別人で録り直しし、歌も録り直したそうです。
(この件についても、カノン公式ブログかなんかで
 以前、読んだような記憶があります)

これに関連して、奈央ちゃん、
前にギターで大失敗したのがトラウマになって
今ではギターが部屋のオブジェになってるくらいなんです、
と話してましたが、失敗って、例の
『NAONのYAON』ライブですかね、やっぱ。
あれも行ったなあ。
そうすか、オブジェっすか(苦笑)

例の、カノンのアパートでの
ブルーバック合成のスチールが出た時は、
高寺Pが、このイベントをやる前の打ち合わせメールで、
カノンと組んでやってみてどうでしたか、と聞いたところ、
最初は見守るイケチヨで余裕だったのが、
ちょっと焦り出したのが、この回からだった
というレスが帰ってきたそうです。

この回に里久鳴さんと鈴村監督が
演出のやりとりをしているのを、そばで聞いていて、
鈴村監督の指示が抽象的過ぎて、
奈央ちゃん的にはよく分からなかったそうです。
そこで里久鳴さんが、どんなボールを投げてくるかなあ
と思っていたら、
思いがけないところから返してきたので、
ああ、このコは本能で発信するタイプなんだなあ
と思ったそうです。
「自分はこう見えて考えて役作りする方なので
すっごくいい刺激をもらった」し、
撮影が進むにつれて成長著しい里久鳴さんを見て、
正直、焦りましたね、という背景だったようです。

そういう里久鳴さんに接して、姐さんじゃなくて、
女王様と呼ばれるようにならないと、という気持ちで
撮影に臨むようになったのだとか。
(歌「姫」に対するイメージが、女王様らしいw
 会場、大ウケでした)

単発ものじゃなくて、準備も含めて長い作品は
役者同士も切磋琢磨して、
自分の役を掘り下げていかないと
キャラクターが作りあげられない。
単にキャラクターをやっている、
こなしているというだけじゃ
ダメなんだと思うんです、と話してました。

先のメールでは、
イケメンが出てればいいってわけじゃない
というようなこともレスで書いて送ったようで、
そんな奈央ちゃんのレスを読んで、
そういうことを素直に書いてくる長澤さんは
すごいなと思った、と高寺さん。
たいてい女性というのは、心の中ではどう想っていても、
取り繕うことが多いのに、そうしない長澤さんはすごい、
男っぽいですね、と話してました(藁

そんな風にしてスチールを紹介しながら話している内に
予定終了時間5分前になりました。
そこでトークはいったん区切って、
プレゼント・コーナーに入り、
購入特典の写真が配られました。

Blu-ray BOX 購入者は写真2枚で、1枚がサイン入り。
DVD 購入者は、2枚の内のいずれかが入った封筒を
その場で抽選のようになってるのを受け取る、
(台紙に封筒が6枚ずつ並んで貼られてました)
それから、受け取った人は列の後ろに回って
循環するようにして
購入特典の引き渡しが行なわれましたが、
その間もスチールを見ながらのトークが展開してました。

その後、高寺Pから関連書籍の紹介があり、
『大魔神カノジョ』を紹介した時は、
撮影時に雨が降ったという話も(藁

あれは雨女だからということではなく、
イケチヨは金魚だから地面が濡れてた方がいい
と思ってのことなんですよ、と言う奈央ちゃんに対して、
なるほど、役作りですか、と高寺P。

眞島さんに会った時、
これ(写真集)買いました? と
奈央ちゃんが聞いたら、
買わないよ、(この年で?)買えるわけないじゃん
と言われたそうです。
今度家に届けにうかがおうかと(近所だしねw)

続けて奈央ちゃんから『ワカチアウ』の告知があり、
人間というのは分かち合いたいんだなあと
毎日考えて稽古してます、とか話した後、
MCから、チケットはどこで買えるかと言われて、
それは各人でネットとかで調べてください
と返して、おお、男っぽいなあとウケてました(笑)

その後、フォトセッション。
ステージ下手側、アニメDVDの棚の間に
ひしめいていた取材陣の撮影が始まりました。
奈央ちゃんの左横にイケチヨの衣裳を置き、
手には、最初はブジンくんを持ち、
続いてイケチヨ・マスクを持ってポーズ。

ブジンくんはマペット仕様で、
下から手を入れて動かせるようになっている、
というMCの話を聞いた奈央ちゃん、
実際に手を入れて、首を振らせながら、
例の「ブンブンブーン」という台詞を真似してました(藁

フォトセッションの後は最後のご挨拶。
(以下、奈央ちゃんの挨拶のみ、大略)

「たくさんの人の力や
 たくさんの時間をかけて作られた作品で、
 今日が最終回ということで寂しいんですが、
 ある意味これからかなとも思います。
 新しいスタートをこういった形で
 切ることができて良かったと思ってます。

 イケチヨをやって、役者としての姿勢など
 あらためて勉強になりました。
 またイケチヨという女性になって
 出演できたらと思います。

 今日の最終回にはホントに大変なシーンが
 1シーンだけあるんです。
 よく頑張ったと思ってくれれば、
 役者もスタッフも嬉しいです。

 今回、こういう形でのイベントは久しぶりだったので
 緊張していたんですが、
 やっぱりイベントは楽しいなと思いました。
 イベントも自分の作品として
 作っていけたらいいなと思ってます」

そんなこんなで、約10弱押しての終了でした。

自分およびヲ仲間は
最初の奈央ちゃんのダメ出しの通り、
どこかへ呑みに寄ることもなく
撤収したことでした(藁

奈央ちゃん、スタッフの皆さん、
参加者の皆さん、お疲れさまでした

また、ここまでこの長文を読まれた皆さん、
ありがとうございました。m(_ _)m