$圏外の日乘-『新仮面ライダーSPIRITS』3
(講談社コミックスKCDX、2010.9.17)

昨日、所用の帰りに地元の本屋で見つけました。

見つけた、っつうか、出てたことに
今ごろ気づいたわけですが(汗

表紙は新2号ライダーですが、
中の話は、アマゾン編の完結編と、
スーパー1編の冒頭です。

個人的には奇跡による解決は嫌いなのですが
(だって、御都合主義でしょう? w)
村枝ライダーだと、何だか納得させられてしまう。

ひとつには、
ためにためた演出の見事さによるもの
なんでしょうが……

やっぱりアマゾン復活のシーンは
感涙せずにはいられないし、
そのきっかけがマサヒコの危機、だというのがねえ、
もう無敵の展開じゃないですか(^^ゞ

今回、インカの超科学の秘密が解かれる
というか、村枝流の解釈が施されて、
実に面白かったのですが、
それを読みながら思ったのは、
『SPIRITS』は、かつての番組の設定に対する
再解釈・再構築が物語の推進力になっている、
ということでした。

何を今さらといわれそうですが、
かつてのテレビ・シリーズで曖昧にされたこと、
ぜんぜん説明されなかったことの間隙を縫って、
というか空隙を突いてというか(藁
こう解釈できるじゃんという営みを
そのままストーリーにしているような気がします。

全体的にはBADANの設定に
スーパー1までの設定を全て吸収させねばならず、
その吸収させる面白さが、そのまま
ストーリーの面白さになっているというか、
にもかかわらず、
設定の順列組み合わせになっていないところが、
(まあ、オリジナルがそこまで考えていないので
 なりようがないわけですがw)
実に村枝賢一のストーリーテラーとしての
力量なんだろうなと、改めて思ったわけです。

キャラの組み合わせの面白さじゃあ、ないんですね。
少なくとも、それだけじゃない。



で、ですね、スーパー1編の舞台は
石川県の金沢市です。

おいおい、まんま故郷だよ(苦笑)

ハルミたちが襲われた商店街って
どこだよーとか、思わず考えちゃいますが、
もう数十年帰ってないんで、
ぜーんぜん、分かりません( ̄▽ ̄;)

聖地巡礼したくなっちゃうじゃないかー(藁



あ、あと、ルリ子さん(緑川)のキャラ、いーなー。

32ページのゴードンに言う台詞、
最高じゃないっすか~。

ある種のフェミニストは
眉をしかめるかもしれないけどねー(藁

昔ながらの、男は男らしく、
それを分かってる女は分かってる女らしく、
の世界観、丸出しだし(苦笑)

こういうのパターンだよなーと思いつつ、
いい女は、こうじゃなくっちゃねー、と思う、
ふる~い価値観を持つ自分がいます(藁

まあ、ふる~い人間だから、しょうがない(呵々

こういう女に惚れられたいと思うよね。理想だよ。

まあ、そのためにはこちらが
自分を本郷猛クラスまで磨かなくちゃあ、
いかんわけでしてねえ(悩悩悩悩悩悩悩w

あと、162ページのルミに対する台詞を読むと、
ぜひ、本郷猛と再会する場面を書いてほしい!
と思うのは、自分だけではないはずです(^^)v