$圏外の日乘-《アリス・イン・ワンダーランド》パンフ

ようやく観てきました、3D 字幕版。

調べたら、池袋のHUMAXシネマズで
かかっていることが分かったので、
いろいろ当方の予定を鑑みて、
昨日しか行けないかなあ、
という感じだったので、
昨日になった次第です。

さすがにガラガラでしたね(苦笑)

で、感想ですが、
アリスのキャラクターを借りて
剣と魔法の国のファンタジーを撮った、
というのが、初見の印象です。

CGを使ったクリーチャーの映像は
さすがに見事なものでしたし、
アリス・ファンをニヤリとさせる
原作からの引用などもありましたが、
これはやっぱアリス映画じゃない
というのが正直なところです。

自分の知人に、
最近の仮面ライダーはライダーじゃない、
仮面ライダーと称する(名のる)意味がない、
と言い続けている人がいますが、
まあ、その発言と同じ感覚だといえば
分かりやすいでしょうか。

冒険を通して成長する
というストーリーも、分かりやす過ぎ。
すべての、剣と魔法のファンタジーに共通する
物語原型ですからね。

自分はファンタジー音痴というか、
〈剣と魔法の国〉系だけは
肌に合わないというか、
活字でも読まないというのは措くとしても、
善と悪の二項対立図式なんて、分かりやす過ぎ。

とにかく、世界を、それがどのような世界であれ、
あまり単純化しないで欲しい気がします。
(そこらへん、いかにもアメリカな感じ【苦笑】)

とはいえ、19歳のアリスを演じた
ミア・ワシコウスカは素敵でした。

あと、食べたり飲んだりして、
身体が伸びたり縮んだりするシーンは、
これまでは着ている服ごとだったんですが、
今回の演出は、身体だけが縮んで
服に埋もれたり着られなくなったりする
というもので、これは新鮮でした。

だから、場面によって衣裳が変わるのですが、
最後の鎧は、ジャンヌ・ダルクみたいだったなあ(藁

ちなみに、家に帰ってパンフを見て、
ジャバウォッキーの声をあてているのが
クリストファー・リーだと知った時は、
のけぞりました(藁

そういえばこのパンフ、52ページもあって、
700円とは思えないくらい
中味の濃い、充実したものでした。

そろそろDVDが出ようかという時期の公開なのに、
まだ在庫があったのも嬉しかったです。

さすがはアリス。

DVDソフトも予約済なので
それを入手したら今度は
自宅でゆっくりのんびり
細部を楽しみたいと思います。