
(NHKエンタープライズ NSDS-9794、2006.5.26)
2004年6月にNHKハイビジョンで放送された
「パイプオルガン誕生
~イタリア—東京・500日の物語~」の
DVDソフト版です。
DVD版のタイトルには
「St. Mary's Cathedral 東京カテドラル 聖マリア大聖堂」
という角書きが付いてますが、これで分かるように、
東京・文京区にある東京カテドラルのパイプオルガンが
老朽化したので、改修することになった
その過程を描いたドキュメンタリーです。
1964年に設置された元々のオルガンは
オランダ製の電磁石式のものだったそうですが、
今回の改修にあたっては、イタリアの様式に変更されました。
イタリアの職人(マショーニ)による
手作りの工程が逐一紹介されて、
パイプオルガンの仕組みが非常によく分かって、
素直に感動しました。
オルガンが機械だということが
目で見て、よーく納得できます。
特に、カテドラル内に設置してからの整音によって
音が変わるのが聴きものです。
(整音は気が遠くなるような作業でした)
今はモーターを使って電気で風を送りますが、
かつての人力による送風の様子も紹介されていて、
これにも感動しました。
リュック・ポジティフという言葉の意味も
よーく分かりました。
完成した楽器を演奏するのは
ロレンツォ・ギエルミ。
残念ながらディスクは持っていませんが、
ドイツ・ハルモニア・ムンディから
バッハのCDを出しているアーティストです。
それはともかく、父親と合奏する
ギエルミの子どもたちが可愛すぎる!
というのは余禄として措くとしても(苦笑)
イタリアのミラノにある
サン・マウリツィオ教会のオルガンで弾かれる
フレスコバルディの音は、演奏ともども最高でした。
(曲は「バレット風のアリア」)
お披露目演奏会ではバッハの有名な
トッカータとフーガ ニ短調 BWV565も演奏されて、
その運指・運足(?)がよく分かる映像にも
感心させられること、ひとしきりでした。
なんだかまた、
持っているパイプオルガンのCDを
聴きなおしたくなりました。
(最近はチェンバロばかりだったので)
ちなみに、ナレーションは斉藤由貴。
なぜに???(藁