前に、自分がHNK-FMで
『あさのバロック』を聴いていた時は
パーソナリティーが日野直子さんだったと書きましたが、
日野さんが降板して、
自分もいつのまにか
朝のバロック番組を聴かなくなっていた
ある日ある時、
神田の古書店街を歩いていたら、
その日野さんが書いた本を見つけました。

$圏外の日乘-目覚めのバロック
(星の環会、2003年4月3日発行)

こんな本が出てたのかと驚きつつ、
嬉しくも懐かしい気分にもなって購入しました。

まだ番組を聴いていた頃に印象的だった
「バーニー博士の音楽紀行」や
「天正の少年使節の聴いた音楽」
というテーマの番組内容が
そのまま紹介されている章があって、
これは嬉しかったですね。

毎週1回のリクエスト特集の日に読まれた
リスナーからの手紙が紹介されているのも特色で、
ルネサンス・バロック音楽が
一般的にどういうふうに聴かれているのか
ということが分かって貴重です。

朝のバロック番組の歴史や
もちろん、バッハなどの音楽の魅力も書かれていて、
バロック音楽の世界に気軽に入っていける
好著だと思います。