
3月13日公開の映画、
やっと昨日、観てきました。
池袋のミステリー文学資料館に行った帰り、
『特撮ニュータイプ』を買ってから
渋谷に向かいました。
その時間帯だと
渋谷のシネマライズでしかやってないし、とか
いろいろ考え合わせて昨日行ったわけですが、
結果的に映画の日で入場料1000円。
いろいろ本を買ったりしちゃったので、
ちょっと助かりました(苦笑)
江國香織の小説(原作)は読んだことないし、
普段こういうタイプの映画は観ません。
今回は、黒川さんが脇で出るから観たわけですが、
この映画をいっしょに観たかった、
と思ちゃうような、ある女性のことを思い出して、
観終ったあと、帰りの電車の中で
ずーっと茫然としておりました。
まあ、そういう想いも、
こちらの一方的な幻想かもしれませんが。
自分は昔から今まで、ずーっと独身ですし、
だから夫婦の機微とかも分かりませんが、
ああいう、空気みたいな
植物のような関係性って、あこがれます。
特に、おとめちっく・まんがのヒロインが
そのまま大人になったかのような
不思議ちゃんなタイプには弱いので、
中谷美紀演じる瑠璃子には、胸撃ち抜かれました(^^ゞ
瑠璃子役の中谷美紀(の雰囲気)は、とにかく良く、
その夫・聡役の大森南朋が良く、
(なんでこの二人、結婚したんだろう……!?)
瑠璃子と対のスタンスにいるかのような
風見章子演じる老婦人・君枝も良く……
この3人がとにかく良くて、あとはどうでもいい(藁
黒川さん目当てで観にいきましたが、
ごめんちゃい、それもどうでもよくて、
中谷・大森・風見の3人がいればいいって感じっす(藁
(最初は、『ボーイズ・オン・ザ・ラン』に続いて
今度もこのシーンですかい、と思ったりもしましたw)
あと、いいのは、君枝が飼ってる犬のビンゴかなー。
瑠璃子の不倫相手・春夫役の小林十市、
ごめんなさい、初登場の場面で
胡散臭い感じがして引きました。
それは抜きにしても、
ああいうキャラの男、嫌いです。
(てか、青いなあ、て感じ?
なぜか、上から目線w)
聡の後輩しほ役・池脇千鶴も、
池脇がというより、しほのようなキャラが
観ていて痛々しいというか、辛かったです。
映像的な仕掛け表現が多く、意味だらけというか(苦笑)
解釈を挑発されているようで
いささかウンザリしましたが、
そういう仕掛けを、観たあとで
いっしょに観た女性(ひと)と
語りたくなるようなところもありますね。
(今回は一人で観たわけですが[遠い目])
風見章子演じる老婦人の家の、
いかにも日本家屋という感じの居間で、
サイフォンで珈琲を淹れる傍の棚に
ハヤカワ・ポケット・ミステリ(通称ポケミス)が
何冊かあったのを見た時は、
あざといと思いつつも、ニヤリとしてしまいました。
ポケミスって、その存在だけで
ある種のイメージを抱かせるものなのね……
とか思っているのは、
コアなミステリ・ファンだけでしょうが(苦笑)
いや、コアなミステリ・ファンなら
作品の題名をチェックして、
合う・合わないと議論するんだろうなー(藁
ハンパなミステリ・ファンな自分は
題名をチェックしそこないました(^^:ゞ
上映時間117分。
退屈するかなーと思ってましたが、
するっと観ることができました。
いちばん好きなシーンは、
中谷と風見が縁側で語り合う場面です。
守りたいものに嘘をつく、とか、
全然スイートじゃない、とか
中谷さんが言う場面も良かったなー。
最初の瑠璃子と春夫のキスシーンも
エロティカでいいんだが、
春夫というキャラのせいもあって、
その時の春夫の台詞は大嫌いですっ(藁