アグネスとゴダイゴのコラボLP、
「個人で楽しむため」に(藁
mp3 化しようかなあと思っていたら、
そのCDが今年出ていることを
遅ればせながら知りました。

それがこれ↓

『不思議の国のアグネス
 +AGNES IN WONDERLAND: HOME RECORDING DEMO IN 1979』
$圏外の日乘-AGNES IN WONDERLAND(CD盤)
(G-matics GMT-019~020、2009.8.7)

G-matics というのは
ゴダイゴ関連の埋もれた音源を
リリースするために立ち上げられた
インディーズ・レーベルのようです。

アグネスのオリジナルLPは1枚組なのに、
なんかすごい値段がついてたんで、
買おうかどうか迷ってたんですが、
先日、店頭で現物を見て納得。
このCD、2枚組だったんですね~。

なぜ2枚組なのかといえば、
タケカワユキヒデ歌唱のデモテープを
オリジナルのアルバムの曲順に復刻して、
おまけとして収めているからなのです。

これはすごい!

実をいえば、
アグネスの『鏡の中の私』を聴いた時、
何でこれも英語の歌詞で
リリースしてくれなかったのかと
当時ちょっと不満に思ったのでした。

その英語歌詞版が
初めて聴けたという感動のみならず、
ピアノ(おそらく電子ピアノ、
てかキーボード?)伴奏による
タケカワユキヒデの歌唱が実にいい。

余計なアレンジがないぶん、
曲の魅力が感じられる気がします。

CDのライナーでは
タケカワ自身によって
ビートルズへのリスペクトが
語られています。

アグネスの歌唱では
ビートルズという感じはしないけど、
なるほどタケカワの歌唱だと
実にビートルズっぽい。

自分は別にビートルズ・フリーク
というわけではないので、
単なる印象に過ぎませんが、
例のタケカワ調のアクセントによる歌唱が、
実にいい味わいを醸し出しているのです。

これはもう、1978~79年のゴダイゴに
テレビで接した世代にしか
たぶん分からない感じだと思います。

とはいえ、アグネス歌唱の方のCDも、
実に音の状態がいい。
レコードで聴いたときよりも
音がきれいに聞こえて、びっくり。

単に、当時の
ウチのレコード・プレーヤーが
ダメダメだっただけかもしれないし(苦笑)
もちろんリマスタリングしているんだろうけど、
初めて原音で聴けた気がします!

レコードで聴いていた時は、
これのどこがアリスなんだよ、と
文句を言っていたものですが
(ほら、アリス・マニアだったから【苦笑 )
30年経って聴きなおすと、
これはこれでいいか、
と思えちゃうもんなんですね(しみじみ)

当時から好きだったのは
カントリー調の「アイム・レイト」。
出だしの

♪ I'm late, I'm late
  I'm late for my appointment
  A very important appointment

というのは、
いまだに鼻歌で出てくるくらい好きですね。

今回聴いて見直した(聴き直した?)のは
「マッド・ティー・パーティ」。
曲の最後の最後でアグネスが言う
It's a mad tea party という台詞が
CDで聞くと、やたら可愛い(藁

シングルカットされた「鏡の中の私」は、
これはアグネスに悪いんだけど、
日本語だと何だか暗い印象なんですよね。
タケカワユキヒデの歌う
英語歌詞版の方が、だんぜんいい!

全曲英語歌詞による
アグネスのリニューアル版を
ぜひ聴きたいものです。

最後に、ちょっとウンチクっとくと、
「鏡の中の私」の英語歌詞版タイトル
Through the Looking Glass というのは
『鏡の国のアリス』の原題でもあります。

正確には
Through the Looking-Glass,
and What Alice Found There
(鏡を抜けて、アリスがそこで見たのは何)
という長~いタイトル
(ハイフンも忘れずにw)。

Alice in Mirror World とかじゃあ、
ないんですよ~(藁

『不思議の国のアリス』にしたところで、
原題は Alice in Wonderland ではなく、
Alice's Adventures in Wonderland
(不思議の国のアリスの冒険)ですんで、
そこんとこよろしく(誰に言ってるw)