
(光文社、2009年9月25日発行)
ついこないだ出た、作者の第3作目。
タイトルは
「でんき にんげんの おそれ」
と読みます。
仮面ライダーストロンガー
を連想したあなたは特ヲタです(藁
上の表紙の写真だと
分かりにくいかもしれませんが、
「人間」の「間」は、
門がまえに「月」という字が
使われています。
無理して表示しようとすると
文字化けするでしょうから、
ここでは「間」にしときます。
読み進めてきて、
285ページのある台詞で、
のけぞりました。
そしてページをめくると……
やられたー!
どういうストーリーかというと——
遠海市の(またまた!)
ある小学校を舞台とする
都市伝説〈電気人間〉。
大学の民俗学のレポートを仕上げるために
それを調べに赴いた女子大生が
謎めいた死を遂げます。
続いて、彼女を慕っていた年下の愛人
(ちょっとアブナイ感じの高校生w)が、
やはり真相を調べる途上で
謎めいた死を遂げます。
この事件に目をつけた
マイナー雑誌の編集者の依頼で
一人のフリーライターが
調査を開始しますが……
これ以上、詳しく書くと
初読の楽しみを奪いそうなので、
書けません。
最初は、
竹本健治の『妖霧の舌』(1992)とか
荻原 浩『噂』(2001)みたいな、
都市伝説ネタ系のミステリ
あるいは京極夏彦の
憑物落し系のミステリ(なんだそりゃw)
かと思ってたんですが、
どちらかというと……
いやいや、何もいえません。
内容とは別に、
「ちょっとアブナイ感じの高校生」
の内面描写が、
やや下に流れている感じもしますけど、
それはあくまで個人の印象です(苦笑)
最近はこの程度なら、
誰も気にしないかもしれないし、
読む人によっては、繊細な精神を
感じられるかもしれないし。
ラスト2行には大ウケしたことを
付け加えておきます
(くれぐれも先に見ないようにね)。