オーボエによるフルート・ソナタがあるなら、
リコーダー(ブロックフレーテ)のがあっても
いいじゃないか、というわけでもないでしょうが、
フルート・ソナタBWV1030~1035を
リコーダーとチェンバロのみによる演奏があります。

圏外の日乘-リコーダー・ソナタ集(ペトリ)
(BMGビクター BVCF-2525、1992.11.21)

録音は1992年2月28日~3月1日。
これは昔、中古CD屋で見つけて買ったものです。

キース・ジャレットは
ジャズ演奏者として有名ですが、
バッハのゴルトベルクなんかも録音している
実績(?)の持ち主。

ミカラ・ペトリは、8歳でデビューした
リコーダーの天才少女として有名。

女性の年齢を数えるのは申し訳ないのですが、
1958年生まれだそうですから、
この録音の時は34歳。
ジャケットの写真でお分かりの通り、
天才少女は、シックで綺麗な大人の女性に
変わっております。

カッコいい大人の女性になっても、
リコーダー演奏の天才ぶりは相変わらずで
(とかいいつつ、昔の録音は
 1枚しか持ってないですけど【^^; )
今回の盤だと、バッハの真作でないけれど、
BWV1033のパッセージは壮絶です。

ペトリは、BWV1033で
アルト・リコーダーを吹いています。
ある年代なら(今でも?)、
中学時代に音楽の授業で親しんだ
「教育楽器」だといえば、
懐かしく思い出されるでしょう。

BWV1033の演奏を聴くと、
あの、アルト・リコーダーで
ここまで速いパッセージを吹けるのか!!!
と、愕然とすること間違いなし。

リコーダーという楽器は、
ほとんどの人が一度は吹いたことがある
身近な楽器だけに、
ピアノやヴァイオリンの演奏とかと違って、
演奏のものすごさが
実感できるのではないでしょうか。

ヴィルトオーソ的な演奏を称賛するのは
素人っぽい感想なようで、ためらわれますが、
まあ、しょうがない。
だって、すごいんだもん(^^;

お気に入りのBWV1030は、
第1楽章よりも第3楽章の方が、
軽やかで、いい感じです。

BWV1030では
ソプラノ・リコーダーを吹いてます。
小学校の時に使っていた、あの楽器ですよ
(奈央ちゃんがときどき、ラジオ番組で
 適当に吹いていた楽器ですw)。

リコーダーで圏外の日乘-楽譜とリコーダー
フルート・ソナタ
吹けるんだ~
と思って、
楽譜を買ったり
しましたが
(ちなみに、
 古本屋で割安のを
 買いましたw)、
凡人にはやはり
難しい……

当り前だよ(苦笑)

右の写真のリコーダーは、
小学生の時、使っていた
プラスチック製?のものです。

ちなみに、今回、改めてCDのライナーを見たら、
キースの使っているチェンバロは、
タスカンのレプリカだと知りました。
フレンチ・タイプのオリジナル楽器なわけで、
てっきりモダン・チェンバロだと思っていたので、
ちょっとびっくり。

何となく買わずにいたキース版ゴルトベルクも、
買ってみようかなあ、という気になったことでした。