もう少し、バッハの
フルート・ソナタの話題をつなげます。

変わった編成ということでは、
オブリガートの方はチェンバロながら、
メインがフルートではなく
オーボエで演奏されたCDがあります。

圏外の日乘-広田智之の2枚
(右:オクタヴィア・レコード OVCC-00019、2005.11.16
 左:オクタヴィア・レコード OVCC-00037、2006.11.22)

これは、つい最近 Amazon で購入したのですが、
広田智之によるオーボエ演奏が珍しい
と思って買ったのではなく、
曽根麻矢子がチェンバロを担当しているから
買いました(ファンとしては当然ですw)。

上のどちらかの盤を、いつかは忘れましたが、
一度店頭で見かけたことがあり
(横浜のHMV。店まで覚えていますw)、
その時スルーして以来、
一度も見かけたことがなかったので、
Amazon に在庫があると知って、
あわてて購入したものです(藁

『パルティータ』(2005年6月録音)には、
無伴奏パルティータとBWV1020、
チェンバロとのソナタBWV1030と1031を収録。
ただし、ロ短調ソナタBWV1030は
ト短調の初期稿 BWV1030b で演奏されています。

調が違うとかいわれても、
聴いてて、よく分からないのですけどねf(^^;

『アフェトゥオーソ』(2006年6月録音)には
残りのフルート作品が
偽作を含めて全4曲まとめられていて、
チェロの菊地知也が加わっています。

というわけで、オーボエによる世界初の
フルート・ソナタ全集、らしいです。

オーボエはフルートよりも
音色がくっきりとしている印象で、
だから、くっきりした(笑)演奏が聴けます。
オーボエの音色が好きな人にはオススメ。
例のシチリアーノなんかは、
オーボエの方がいいかもしれません。

曽根麻矢子のチェンバロは、
楽器は何かは分かりませんが
(いつものブランシェかもしれません)、
オーボエに比べると
音の大きさのバランス(?)が若干弱い感じ。

前面に出てきて主張するという演奏ではないので、
この演奏の方が好き、という感想も
ネットで見受けられましたが、
個人的には、
声部が絡む感じが今ひとつな感じで、
ちょっと物足りない気もしないではない、
というのが第一印象でした。

古楽演奏の場合でも、
こういう感じのバランスの演奏(録音)は
ないわけではないんですけどね。