
(中公新書、2009年6月25日発行)
オビの文句に釣られて即買い。
結局すぐ読み終えてしまいました。
本書は、音楽といっても、
クラシックの聴き方、語り方について、
書かれたものです。
ただ、題材こそクラシックですが、
ここに書かれていることは
(作者も「おわりに」でいっている通り)
クラシックに限らず
どんな音楽ジャンルにも通用することですし、
また音楽ジャンルに限らず、
いわゆる文学・文芸作品についても
通用することだと思います。
その意味で汎用性が高く、
音楽、文芸を問わず、
あらゆるジャンルについて、
というか、分かる人には分かる的な
物言いが通るようなジャンルについて、
何か語りたい、だけど語り方が分からない、
と思っている人に対して、
その語り方の作法を教えてくれる本です。
あるいは、何か特定ジャンルについて
通ぶったりをする書き手に対して、
その底の浅さを見抜く方法を
教えてくれる本だと
思っていただいても、いいか、と。
「おわりに」だけでも、
立ち読みする価値あり。
それで買うかどうか、全体を読むかどうか、
判断してみてください。
個人的には、すでにして
今年読んだ本の中ではベスト、
超オススメ本です。
特に『名曲探偵アマデウス』
なんて番組を観てる人には、オススメ(藁
あの番組の意義みたいなものが、
この本を読むと、よっく分かりますよん。