泡坂妻夫の傑作短編集三部作、
必要があって読み返しました。

圏外の日乘-亜愛一郎シリーズ

左が第一短編集『亜愛一郎の狼狽』(1978年初刊)、
中が第二短編集『亜愛一郎の転倒』(1982年初刊)、
右が第三短編集『亜愛一郎の逃亡』(1984年初刊)。
各8編収録の全24編。
いずれも創元推理文庫です。

1冊目だけ
カバー・イラストの雰囲気が違いますが、
これは初版本であるせい。
今は残りの2冊と同じテイストになっています。

亜愛一郎(あ・あいいちろう)という名前は、
名探偵事典ができたらトップに載るように、
という狙いでつけたものだそうです。

これだけをもってしても、
作者の遊び心が分かると思いますが、
収録作品も全て遊び心に満ちた傑作ばかり。

この3冊、どれもオススメですが、
3冊目の『逃亡』だけは最後にお読みください。
第24話には、それまでの23編を読んできた
読者に向けてのサービス
ともいうべき仕掛けが施されていますから。

読んで楽しんで
それだけで充分なのですが、
因果なことに
ちょっと感想文めいたものを
書かなくちゃいけませんで。

それを昨日の夕方からやってるのに、
いまだにまとまる気配がありません...orz