という題名の本が出たと、
遅ればせながら知ったので、
いそいそと本屋に行ったら、
なんと、6月5日付でもう第2刷(!)

なんとか近所の本屋を駆けずり回って、
オビがちょっと傷んでいたけど、
初版本をゲット。(^^)v

いや、この手の本で初版にこだわる必要は
まったくないんだけれど、
ねえ、くやしいじゃないですか
(ほとんどビョーキ【藁

で、くやしいから、すぐ読むことにしました。

圏外の日乘-難解な本を読む技術
(光文社新書、2009年5月20日発行、820円+税)

ここでいう「難解な本」とは、
現代思想・哲学系の翻訳本を意味します。

題名通りの本です。
対象となる本がどういう意味で難解なのか、
その難解さのあたりの付け方を教授し、
さらに、難解書を読むためにノートをとれ、
といって、ノートのとり方が説明されています。

全3部の内、第3部では、
実際に10人の本を取り上げて、
読みかた指南をしています。

もちろん、その思想家の思想の早分かりガイド
というわけではないんですけど、
フランスの精神分析学者である
ジャック・ラカンの読みかたを紹介するくだりだけ、
長くて、異様にこだわってる感じ。

ラカンの項目のとこだけ、
それこそ、ノートをとらないと
分からないような記述になってます(^^;

ほとんどの人はラカンのとこで挫折すると思う。
270ページ中220ページになってからなので、
まあ、さくっと読み飛ばせばいいんですけど。
(それこそ「とりあえず通読する」ことの実践ですな)

面白かったですけど、
なぜこれが、2週間ほどで増刷されるのか。

大学のゼミとかならともかく、
いちいちノートをとって本を読むことなど、
一般的にはありえないでしょう。
それとも、普通の読書人は
それぐらいしているのかしら……。

それと、やっぱ自分がアホなのは、
本の読みかたが悪いせいかと実感しました(遠い目)