『ミステリマガジン』7月号(早川書房)を
買ってきて、ぱらぱら見ていたら、
今年度のMWA賞が発表されていました。
最優秀賞以外、翻訳されていないんですが
(笑。まあ何冊かは、これから訳されると思います)、
エドガー賞の授賞式会場で同時に発表される
メアリ・ヒギンズ・クラーク賞を受賞したのが、
下の本で、たまたま読んでました。

(2008/北野寿美枝訳、ハヤカワ文庫NV、2009.2.15)
シリアル・キラーの妻だったニーナが、
名前と過去を隠して、7歳の息子と共に
ひっそりと暮していたのですが、
被害者の遺族の一人に見つかって、
トラブルに巻き込まれていきます。
夫が連続殺人犯だということに
気づかなかったことで、
そして夫が収監中であるため、
周囲の敵意がニーナに集中していく。
夫が逮捕されたのには、
ニーナの力が与っているんですが、
そういうところは誰も見てくれないわけです。
これは現代の日本であっても
いくらでも起きそうな話で、
ちょっと想像すると、リアルに怖いです。
後半では、こうした四面楚歌のような状況で、
ニーナの息子が
夫の模倣犯と思しい何者かにさらわれる
という展開になります。
ものすごいどんでん返しがある、
というわけではありませんが、
長さも350ページほどで手頃だし、
好感のもてる仕上がりになっていたことを
記憶しています。
●念のためのウンチク
MWA賞:
MWAは、Mystery Writers of America の略称です
(慣習的に「アメリカ探偵作家クラブ」と訳されます)。
年に一回、その年の優れた作品に賞を与えていて、
それをMWA賞といいます。
その最優秀長編賞はエドガー賞と呼ばれていて
(エドガー・アラン・ポーにちなんでいます)、
その他に、短編賞、新人賞なんかがあります。
メアリ・ヒギンズ・クラーク賞は
同名の作家の本を出している
出版社によって設けられた、
ロマンティック・サスペンス系の作品に
与えられる賞です。
だから、エドガー賞には含まれません。
毎年、エドガー賞のパーティーで発表されるので、
何となくエドガー賞のような感じがしますけどね。
そこは出版社のプロモーションの上手さかも(藁
買ってきて、ぱらぱら見ていたら、
今年度のMWA賞が発表されていました。
最優秀賞以外、翻訳されていないんですが
(笑。まあ何冊かは、これから訳されると思います)、
エドガー賞の授賞式会場で同時に発表される
メアリ・ヒギンズ・クラーク賞を受賞したのが、
下の本で、たまたま読んでました。

(2008/北野寿美枝訳、ハヤカワ文庫NV、2009.2.15)
シリアル・キラーの妻だったニーナが、
名前と過去を隠して、7歳の息子と共に
ひっそりと暮していたのですが、
被害者の遺族の一人に見つかって、
トラブルに巻き込まれていきます。
夫が連続殺人犯だということに
気づかなかったことで、
そして夫が収監中であるため、
周囲の敵意がニーナに集中していく。
夫が逮捕されたのには、
ニーナの力が与っているんですが、
そういうところは誰も見てくれないわけです。
これは現代の日本であっても
いくらでも起きそうな話で、
ちょっと想像すると、リアルに怖いです。
後半では、こうした四面楚歌のような状況で、
ニーナの息子が
夫の模倣犯と思しい何者かにさらわれる
という展開になります。
ものすごいどんでん返しがある、
というわけではありませんが、
長さも350ページほどで手頃だし、
好感のもてる仕上がりになっていたことを
記憶しています。
●念のためのウンチク
MWA賞:
MWAは、Mystery Writers of America の略称です
(慣習的に「アメリカ探偵作家クラブ」と訳されます)。
年に一回、その年の優れた作品に賞を与えていて、
それをMWA賞といいます。
その最優秀長編賞はエドガー賞と呼ばれていて
(エドガー・アラン・ポーにちなんでいます)、
その他に、短編賞、新人賞なんかがあります。
メアリ・ヒギンズ・クラーク賞は
同名の作家の本を出している
出版社によって設けられた、
ロマンティック・サスペンス系の作品に
与えられる賞です。
だから、エドガー賞には含まれません。
毎年、エドガー賞のパーティーで発表されるので、
何となくエドガー賞のような感じがしますけどね。
そこは出版社のプロモーションの上手さかも(藁