ところで、実はもう1枚、
レオンハルトの録音した『ゴルトベルク』があって、
それが以下のものです。

圏外の日乘-ゴルトベルク(レオンハルト、53)
(Omega Record Group、OVC-2004、1953年アナログ録音)

ライセンスは、ヴァンガード・クラシックス。
マルPによれば、1992年に上記オメガから
CD版がリリースされています。
たまたまレシートが残っているんですが、
1998年12月28日に
渋谷のタワーレコードで買ってますね。
直輸入盤で、当時2090円、税込2195円です。

これを見つけた時は目を疑いました。
もちろんチェンバロ演奏なのですが、
もしかしたらオリジナル楽器に替える前の
モダン・チェンバロによる録音盤ではないか、
と思ったからです。

モダン・チェンバロという
鵺[ぬえ]のような楽器があるのです。
ウンチク小僧の血が騒ぎますが(藁
そちらについては、また別の機会に。

歴史的チェンバロを演奏する前に
モダン・チェンバロで演奏していたことは、
知っていましたが、その録音が
CDになっているとは、知らなかった。

ライナーには、
「ドイツ、アインスバーグで作られた
 アンマー・ハープシコードを使った」
とありますから、
正真正銘、モダン・チェンバロによる演奏です。

ハープシコードはチェンバロの英語名称。
チェンバロはイタリア語です。
ちなみにフランスではクラヴサンといいます。

モダン・チェンバロというと
音や響きがよくないという印象を受けるのですが、
この盤に関しては、歴史的チェンバロと比べても
遜色ないように思います。

以前聴いたことのある、
ヘルムート・ヴァルヒャの演奏した
『ゴルトベルク』の録音も、
アンマー・チェンバロでしたが、
それとはかなり響きが違う感じがします。
ヴァルヒャ盤が今、手許にないので、
どう違うか、はっきりというのが難しいのですが。

ともあれ、
ヴァンガード盤はめったに聴きませんが、
レオンハルト・マニア
(という割には、生演奏は
 1回しか聴いたことがありませんが【^^;ゞ )
としては、嬉しい発見でした。

そいえばレオンハルト、
この5月に来日する(した?)らしいですが、
コンサート、行きたかったな~
(いろいろ事情があって……【遠い目】)