圏外の日乘-怪人二十面相(田中 顕)
(竹書房 BAMBOO COMICS、2009年5月22日)

ご存知、江戸川乱歩の書いた
少年向け(別に少女が読んでもいいですけどw)
探偵小説のシリーズ第1作を
コミカライズしたものです。

舞台を原作発表時と同じ1936(昭和11)年とし、
原作のストーリーを忠実にまんが化しています。
ただ、やっぱり
現代風にアレンジしたところもあって、
その最たるものが小林少年の造形。

原作では、リンゴのような頬を持つ
丸坊主頭の中学生、だったはずですが、
今回のまんがでは写真にある通り、
女の子とも見まがうくらいの、かなり幼い印象。
この時代、こんな長髪、ありえませんし(苦笑)

これは明智探偵と小林少年との
BL(ボーイズ・ラブ)的雰囲気を描くための
アレンジのようですが、
BLというより、ショタコンのような感じ(藁

おまけに、これは原作でもそうですが、
最後に二十面相が、
少年探偵団の面々によって取り押さえられる場面では、
まんが版では全員、なぜか女装してます(藁

とはいえ、読んでいて楽しかった。
原作を読み直してみたくなりました。