今はアーリオ オーリオなんてのを作ってますが、
昔は、出来合いのソースを買ってきて、
ゆでたパスタに絡めて食べるだけでした。

それが、今、作っているものに変わったのは、
『明日も食べたいパスタ読本/
 アーリオ オーリオのつくり方』
圏外の日乘-アーリオ オーリオのつくり方
(集英社文庫、1999.4.20)
という本を、たまたま手にしてからでした。

その本の出だしに「ディチェコが好みです」
と書いてあったのを見たときは、
嬉しかったですね。
なぜ好みなのかというと、
ソースの絡み具合がいいからだそうです。

今回、見直したら、
「フェデリーニが好きです」
とも書いてありました。
「名店のシェフ」といわれる人と
偶然、同じものを使っていたわけで、
こういうの、ちょっと嬉しいですよね。

この本には、名シェフと言われるようになる
片岡護が、料理人になるまでの経緯が書かれた
自伝的な章もあって、これがなかなか面白い。

芸大を目指していた人間が、なぜか料理人に転向。
もともと環境が良かったということもあるのでしょうが、
イタリアで料理修行をやることになる顛末は、
これが実話かと思うくらい、無茶な展開になってます(藁

アップした写真の本のオビには
「今月の新刊」とありますけど、
1999年4月時点での「今月の新刊」ですので。
現在では品切れ・絶版だと思います。残念。

ちなみに、アーリオ オーリオなんて
気取ったいい方してきましたけど、
アーリオはニンニクのイタリア語、
オーリオはオリーブオイルのイタリア語で、
要するに日本でいうペペロンチーノと同じものです。

なお、ペペロンチーノは唐辛子のイタリア語です。
結局、正確な料理名は
アーリオ オーリオ ペペロンチーノ(藁