圏外の日乘-アリス物語(外装)

近所の古本屋に売っていたので買いました。
価格は800円+税。

外装だけだと内容が分からないですね。
下は内扉(本文の表紙)です。

圏外の日乘-アリス物語(内扉)

左から「かたりもの・すりあ」
と、読むのではありません(笑)
右から読んで、『アリス物語』です。
ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』の
1927(昭和2)年に出た翻訳なのです。

訳者は芥川龍之介と菊池寛
(菊池は例の『真珠夫人』の原作者です)。
芥川が自殺して、途中まで出来ていた原稿を、
友人だった菊池が完成させたものです。

だからなのかもしれませんが、
途中1ヶ所、本文が飛んでます
(ページが抜けているのではなく、
 印刷の段階で原稿に抜けがあった感じ)。

さすがに言葉遣いは
今とは違うところもありますが、
当時としては、かなり正確な訳なので、
びっくりさせられます。

ちなみに挿絵のアリスはこんな感じ。

圏外の日乘-アリス物語(挿絵)

いかがでしょうか?(笑)

●データ

題名:アリス物語
作者:ルイス(ルウヰス)・カロル
訳者:芥川龍之介・菊池寛
版元:文藝春秋社(小学生全集・第28巻)
発行年月日:1927年11月18日