感想を追記しました。ネタバレ満載なのでご注意ください。



見ました。


これは配信で。

 

 

これは録画で。

 

 

予想以上の内容で深い!

すごい!

また再度みよう。

保存版です。


感想は後日追記します。


ここから感想追記

ネタバレ注意!







ハドソン川沿いのリトルアイランド公園


20歳カナダ人大学生と弾き合い

角野さんが弾いた曲

ガーシュウィン:スワニー

ショパン:木枯しのエチュード

ショパン:バラード2番

ショパンが好きでコンピューターサイエンス専攻の大学生、似た者同士がニューヨークで巡り合うのは偶然じゃなく必然的って感じでした。


ビリー・ジョエルのピアノマンを弾き語りする地下鉄ミュージシャンと

Beatles:Let It Be

角野さんのピアノも良かったけどミュージシャンの歌も良かった。


お菓子工場を改装したフードコートで鮨を食べる。

その後、自宅で練習風景。

バッハインベンション弾いてるんだ……なんか納得。

5年先の仕事まで入っていて、コンフォートゾーンにいる、このままじゃ成長できないと思ったのでニューヨークに来た、という話をしてました。


ワシントン・スクエア

ストリートミュージシャンのアンドリューと初対面でセッション。

ピアノはアンドリューが自分のピアノを運んできていました。それを見た角野さんが声をかけたというわけ。

ふたりでブギの即興演奏、カッコよすぎ!

そしてソロでお得意の

ガーシュウィン:アイ・ガット・リズム

クラシックとジャズの両立は至難の業、とテロップに出る。

そうなのよ、私もいつも不思議でたまらないんです。なんで両立してどちらも弾きこなせるのか!?

昔、吹奏楽団で色々なジャンルの曲を演奏していた私ですが、サックス🎷が上手な先輩がいて上手なのに注意されるんですよ。

クラシックなのに裏拍でリズム取るなって。それがどう意識しても出来なくて困っていましたね。


角野さん、ガルシア・ガルシアさんとアンティークピアノ専門店で会う。

どんな音色が好きかという話になる。

ガルシアさんは丸みのある音が好き、人間の声みたいな音が好みだって。

現代のピアノは大きなホールで音を響かせるように作られていて金属的な音がする、自分はベヒシュタインや古いスタインウェイが好きだって。

角野さん、自分もそうなのでアップライトを弾くことがあるのだと。

ちなみにガルガルさんはショパコンでもこのお店でもファツィオリを弾いてました。

ファツィオリは3回目の角野さん、確かめるように触っていました。

ふたりで会話するようにピアノを弾くシーン素敵でした。


ジャズクラブSmallsへ。

飛び入りセッションに参加、緊張した面持ち。

チャーリー・パーカー:ヤード・バード・スイート を即興セッション

もう一段上に行くためには、もっとジャズを学びたいって。


グラウンド・ゼロへ。

911メモリアルで、この世とあの世に思いを馳せていたのかな。

そこにある建物オキュラス、真っ白い中に美しくペイントされたピアノ。

演奏や歌を楽しむ人達は絶えることがないそうです。

ショッピングモールや地下鉄の駅があるので、様々な人が行き交っています。


そこでロシア人女性マヌが平和の祈りを込めたオリジナル曲を弾いていて、角野さんの心に響くものがあった様子。

角野さんも祈りの曲を演奏。

バッハ:主よ人の望みの喜びよ

ヴォーカリストの男女が演奏をリクエストし

ナット・キング・コール:スマイル

讃美歌のアメイジング・グレイス

本場のシンガーと共演している、魂のこもったエキサイティングな演奏でした!


タングルウッドの音楽祭へ。

円熟したマエストロのピアニスト、エマニュエル・アックスさんの演奏を聴きに。

角野さんは彼の紡ぎ出すような柔らかい丸みがかった音色を出したい、どうしたら自分もそのような演奏ができるのか……と。

角野さんも壁を感じることがあるのかと。

長く歌うようなフレーズを自然に演奏できるようになったらいいな、と思っているのだそうです。


エマニュエルさん74歳、音色そのままのような穏やかなかたでした。

彼の前で角野さんが(この番組では)再びショパン:バラード第2番を弾きます。

エマニュエルさんはその演奏を全肯定し、あなたの今やっていることを続けていきなさいとエールを送りました。


演奏する方法、技術などじゃなくて、進む方角と心の持ち方を示し、去ってゆくエマニュエルさん。

角野さんが求めていたものも本当はそれだったのねと思いました。


その後に再度向かったオキュラス。

表情が最初のときと全然違いました。

マイケル・ジャクソン:ヒール・ザ・ワールド

未来への希望と平和の祈りがこもった、素晴らしい演奏でした。

周りの人たちにも伝わっていたのではないかと思います。

最後は

ラヴェル:ボレロ

覚悟と勇気のほとばしる演奏というナレーション

ボレロをピアノ1台でやるこのアレンジは角野さんがされたということか?

カッコいい、芸術的、唯一無二。


ボレロは小さな単音で奏でるメロディからはじまり、それが変わらずに続いていき、次々に他の楽器の音が加わって、壮大なフィナーレへと連れて行きます。

川の流れに例えれば細い源流が河口へ向かうまでの間に悠々たる流れになり、やがて海へと出てゆくような。

人の活動に例えれば、最初のひとりが声を上げたり行動を起こしたりして、それが徐々に波及して多くの人々が参加し、もっと多くの人々に影響を与え世界を変える力さえ生まれることがある。


今やっていることをそのまま続けなさいという言葉は、そこに通じているということなのかもしれませんね。


感動的な番組でした。

角野隼斗Bravo!