9月17日(日曜日) お天気は雨

外山啓介さんのリサイタルです。




札幌コンサートホールKitaraへ行くため、最寄りバス停で1時間に1本しかない、平岸駅行のバスを待っていました。

来ない来ない何故バスが来ないの?

たぶん他の系統のバスも遅れているのでしょうけど、運行本数が多いから次から次へと私の目の前を通り過ぎます。

ようやく平岸駅行が来たとき、バス停にやってきたご夫婦を見てハタと気づきました。

FIGHTERSの応援をする格好だったんです。そうか、そうだった。時間的に丸かぶりじゃーん!


バスに乗り込み座れましたが、札幌ドーム前でほとんどの人が降りました。

そして福住駅方向からは、ファンの皆さまが川の流れのように押し寄せてきました。

(チケット完売で3万2千人弱の観客数)

こんな光景久しぶりだし、クマ騒動で規制線が張られているドーム見るの初めて。

記念に写真を撮ろうかと思いましたが、雨粒が打ちつける窓越しなので、うまく撮れないと考えてやめました。


遅れに遅れたバス、終点平岸駅に着いたら着いたですごい行列です。

何なの?!とビビりましたが札幌ドームへ行きたい人たちだと分かりました。

シャトルバスじゃないけど、札幌ドームの前を通るから。


もうすぐコンサートの開場時間だわ、ギリ開演に間に合いそう、と平岸駅から地下鉄に乗りました。

雨の湿気のせいで汗だくになりながら札幌コンサートホールKitaraに着いたのは、開演の10分前でした。


客席は満席ではないけれど、クラシックを聴き慣れたオーディエンスという感じで、騒がしくない落ち着いた空気感。

席は9列目、近すぎず丁度良い距離感です。

外山さんの表情がわかる、スタインウェイの音に直撃されない。


外山啓介さんにお目にかかるのは、昨年のコンサートとディナーショーに続き3回目です。

長身で鍛えてるという感じの体格だけど、燕尾服をスマートに着こなし爽やかに登場されました。

オーラが強いのにシャイな雰囲気もある、本当に38歳なの?と疑ってしまう好青年。

手足が長いのにジェスチャー(話すとき)はコンパクト。


そんなことばかり書いてどうするw


プログラムです。

アンコール

・ショパン:モデラート(アルバムの綴り) 

・ショパン:ノクターン 第20番 嬰ハ短調「遺作」 

・メンデルスゾーン:無言歌集 第2巻より 「慰め」


感想はすべて私が個人的に感じたことを好き勝手に書いていきます。

1曲目のモーツァルトのピアノソナタは、自分でもチャレンジしたことがある曲。
第1楽章の変奏曲を弾くのが楽しくて大好きです。
外山さんの演奏って音がまろやかな粒で、レガートはあくまでレガート、速くなっても優雅。
メリハリというより色彩が変わる感じ。
第3楽章トルコ行進曲は、軍隊じゃなく天使が行進して楽園にいざなわれました。

ベートーヴェンの「葬送」は恥ずかしながら初めてです。
全曲の核となるのが圧巻の第3楽章「ある英雄の死を悼む葬送行進曲」である。本作の中でも特に評価が高く、パウル・ベッカーは他の楽章を重要視しない一方でこの楽章を「偉大な作品」と称賛している[3]フレデリック・ショパンはベートーヴェンの曲中でもこのソナタだけをとくに好んでおり、レパートリーに取り入れ公の場で演奏することもあった[1][4][5]。同じく第3楽章に有名な葬送行進曲を持つショパンのピアノソナタ第2番には本作の影響があるものと考えられている[1]
ウィキペディアから抜粋

第二部
ショパンの雨だれ、小林愛実さんの演奏をキタラで聴いた記憶が新しいのですが、外山さんの雨だれも素敵でした。
そういえば小林さんは小柄なんだけど、外山さんは背が高く筋肉がついている感じなので、グランドピアノが小さく見えました。
大きい体で繊細にショパンを演奏、ノクターン2曲にうっとり聴き惚れました。
変ニ長調→嬰ハ短調→変ニ長調のつなぎ
あるおさんがインスタライブで教えてくれたことを思い出しました。

そしてショパンの「葬送」、これはショパン・コンクールで色々と聴いたし、反田恭平さんの演奏をキタラで聴きました。
外山さんの「葬送」は今まで聴いたどの演奏とも似ていなかったです。
ダイナミックで圧倒される部分、美しい天使の声が聴こえてくるような部分。
第4楽章が反田さんは魑魅魍魎を連想したんですけど、外山さんだと白い世界でした。

演奏後の挨拶で外山さんが、コロナ禍の中よく来てくださいました、一緒にコンサートを作ってくださってありがとうございます、と仰っていたのがとても印象的でした。
お人柄が察せられるご挨拶だったと思います。

アンコール、1曲目が小品なので、お疲れかしらと推察。
2曲目のノクターン遺作は、持っていかれました。感動しかありません。
3曲目のメンデルスゾーンは、プログラム考えるとどうしても重たく暗くなるので、明るい曲を弾きますっていうことでした。

終わってから写真を撮りました。


これはディナーショーを開催するホテルからのお花ですね。

お友達と落ち合ってカフェに寄りました。
私はお昼ごはんを食べていなかったので、デザートセットという思い切り振り切ったメニューを頼み、お友達の頼んだクレープもシェアしてもらって満足度120%!

日晴堂というカフェです。
お客さん少ないのは皆オータムフェストに行っているから?

帰りはマジサンドでサンドイッチを買いました。
左は紅はるか、右は和梨と紅茶パン。

別のお店で鯖サンドとソーセージパンを買いました。
私と長女のぶんを用意するだけで良かったので、これが晩ごはんです。



よみぃさんのキャス聴きながら書きました。
こういうキャス大歓迎♪