マリー=アントワネットはフランス王ルイ16世の王妃である。

フランス革命の混乱に巻き込まれて、ギロチン台で処刑された。

享年38歳。

若いなぁ、まだ若い。

処刑される直前に描かれたスケッチがある。

 

意図的に醜く描かれている。

描いたのは国民公会の議員でもあり、のちにナポレオン専属の画家となるダヴィド。

マリー=アントワネットに対する憎しみを感じる。

よく間違われることだが、冒頭の言葉をマリー=アントワネットは言っていない。

断じて言っていない。

特定のグループによってでっちあげられた嘘である。

マリー=アントワネットほど意図的に貶められた存在はいない。

動物と合体した変な絵まで描かれてしまっている。

 

ここには載せないが、浮気相手とされた男性に股間を舐められている絵まで描かれてしまった。

マリー=アントワネットがスウェーデン貴族フェルセンと恋仲であったのは有名な話で、漫画「ヴェルサイユのバラ」にも描かれているが、それすらも嘘だったと私は考える。

マリー=アントワネットは家族思いで、夫思いの、心優しい女性だった。

果たしていったい彼女が、首をはねられなければならないような罪を犯したのだろうか?

パリ市内のタンプル塔に監禁され、恐怖のなかで日々を過ごさなければならなかった彼女の気持ちを君たちには想像できるだろうか?

親友の女性がパリ市民によって体をバラバラに切り刻まれ、体の一部分をタンプル塔の中から見せつけられた時はどれほど絶望しただろうか?

実の子供との近親相姦の疑いをかけられ、引き離された時はどんなに悲しかったことか。

やはりフランス革命は狂気と暴力が吹き荒れた異常な出来事だったと言わざるをえない。

世界大戦と同様、人類が2度と繰り返してはいけない悲劇である。

何が「市民革命」だ。

何が「自由と平等」だ。

我々はもっと賢くならなければならない。