ロック自叙伝 その193
マッカートニーは、この8小節のコード・シーケンスをそのまま
繰り返すのではなく、大胆な半音階的なピアノ・ランを加える。
さらに Bbmajorのちょっとエキゾチックな和音の後、ポールは
リスナーにDmajorへの期待を与える。彼は家のkeyが届くまで、
長い間待たせたまま裏切る。これがこの曲の肝に違いない。
ポールマッカートニーは精神の崩壊を経験した後で、世界で唯一信頼できるのは妻のリンダだと感じた、ビートルズが解散する直前の1969年に”Maybe I'm amazed”を書いた。
ビートルズ後の彼の偉大な曲の1つと見なされている。
この曲はリンダマッカートニーのために書かれたもので、1970年にファースト・ソロ・アルバム『McCartney』に収録された。
この曲はアルバムへの生ぬるい評価にもかかわらず、批評家から絶賛され、ジョージハリスンによって2つのハイライトの1つとして引用された。
スタジオヴァージョンは、完全なエンディングではなくフェード
で終わっていたが、ポールは後にエンディングを作曲し、スタジオではリンダのコーラス以外は全部ひとりで録音したという。
「こんなに才能があったらビートルズはやっとれんやろな。」
「ビートルズはロックバンドではなかったわね。」