古墳巡礼・四国編 224 朝日山古墳群2 | ロック古典主義

ロック古典主義

ジミヘンからプリンスまで
ロックミュージックの黄金時代を
西海岸からのランドスケープで描く
70年代古典ロックの物語をはじめ
卑弥呼の古代ロマンを求めて
古墳探訪の巡礼紀行などを
フレックスにお届けします。

 朝日山古墳群2(四国中央市金田町)2023年6月16日 

 

 立派な石組で設えられた横穴の薄暗い開口部では、蜘蛛巣と藪蚊 

の襲来という大穴牟遅を試すスサノオのような手荒い歓迎です。 

スサノオとオオナムチ 日本の神話 | 飯野 和好 | 数ページ読める | 絵本ナビ:レビュー・通販 

 縦横1.5mほどの四角い横穴式石室は、背中を丸めれば無理なく

潜入でき、3ⅿ近い羨道部は高さ2mほどの両袖式で、玄門は柱石とまぐさ石で区切られている。見事なまぐさ石は一段低い位置に張られて、内部の玄室を妖しくいざないます。 

   奥行き4.5m、幅2m、高さ2.4m 玄室は完存する横穴式石室で、 

玄室・玄門・羨道・羨門が良好な状態で完存する点では貴重な石室だととされます。朝日山古墳

 奥壁は巨大な結晶片岩の1枚石で、壁は大きめの腰石の上に小型 

の割石をやや持ち送り積み上げています。天井石も磨き上げられた 

結晶片岩が見事です。 朝日山古墳

 羨道・羨門をくぐりてふたたび地上に出てみれば、平場に何やら怪しげな石組があります。全長2.5ⅿ、幅1.0ⅿ、高さ0.5mほどの石組はまごうかたなき箱式石棺。板状結晶片岩を壁面に張合わせた箱状の石棺と看られる。

 おそらく先程の石室内に安置されていたものと思われるが、何故にここに放置されているのか。案内はおろか表示もなく来歴を識る由もありません。