(リマスター)ロック自叙伝 その9 マウンテン2 | ロック古典主義

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古墳探訪の巡礼紀行などを
フレックスにお届けします。

  (リマスター版) 

 ロック自叙伝 9

 

 ウッドストックでも演奏された“ヤスガーの農場”が始まる。

世界の音楽聖地を歩く 第10回:ウッドストック・ミュージック・フェスティバル 「ザ・サイト・オブ・1969」|DI:GA ONLINE|ライブ ...ヤスガーは直前まで会場が決まらず迷走していた野外フェスに対し

自分の農場を提供した爺さんで、映画にも出て演説をぶっていた。

TLIAPOT: America in the Century of Blood | Page 6 | alternatehistory.com

 それで歴史的イベントの救世主扱いされた。

ジャーナリストの取材ノート(鎌倉) : 浪花節だよ洞門は(緑の洞門を守る住民運動の展開)

 フェリックスのボーカルからサビをレズリーが叫ぶ例の定番で、

江州音頭 やんれ節 二代目 桜川 唯丸 第17回 初音家の日 2014.07.24 - YouTube

フェリックスの浪花節とレズリーの江州節の対比が鮮やか。

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 続く“Travlin' In The Dark”もフェリックスのリードボーカル

から始まりサビは二人のユニゾンになる。

 俺は思わず「ジャガーズ」と叫ぶ。

    2017年8月22日のブログ記事一覧-Saoの猫日和

 アンジーが怪訝そうな目で見る。

 日本のGSで活躍したジャガーズの曲調を思い出したが説明しても解るはずもない。「君に会いたい」とかいうヒット曲やな。

君に会いたい/ザ・ジャガーズ - YouTube

 彼らもGSよろしくミリタリールックだけど、違っていたのギターのセレクトで、ストラト2本だったり、レスポールやテレキャスの

   君に会いたい~キサナドゥーの伝説 ザ・ジャガーズ | 伝説, 会いたい, 懐かしい

ほかにセミアコも使っていた。キーボードもいた気がする。当然、出る音も違っていた。

   Leslie West, vocalist and guitarist of hard rock band Mountain, passes ...

 “Blood Of The Sun”はミディアムテンポのブルースロックだが俺がコピーしていたリフとは少し違う。

 3曲とも春先にリリースされた“Climbing”からのナンバーだ。 

juicyjaila: Mountain - Climbing (Outstanding 1st Album US 1970)

 “Climbing”は事実上のデビューアルバムで"Mississippi Queen"で始まり"Boys in the Band"まで全9曲マウンテンらしいナンバーが揃う。

MOUNTAIN - NANTUCKET SLEIGHRIDE [NANTUCKET SLEIGHRIDE, 1971] - OANNES

 中でも“支配者”というピアノがメインの曲はプログレっぽい作風を予兆させる。How Mountain's First Album Deftly Straddled Two Decades

 その意味でキーボードにスティーブ・ナイトを選んだのは大正解だと思う。

 彼のバッキングで奏でるレズリーのギターはどれもが美しい。

LEGACY A TRIBUTE WEST TO LESLIE MOUNTAIN 洋楽 | ccoo.ugr.es

 巨漢の太鼓腹にぶら下がったレスポールJrが陰影に富んだ音色を紡ぎ出す。シングルコイル・マイク一つだけのジュニアでどうして

   エレキギター Gibson ギブソン レスポールジュニア レスポールJr junior

これほどのニュアンスが出せるのか。

 「マーシャルのフルパワーで鳴らすからか。」と思った。

 このアルバムからはGail Collins's (gailcollins) Blog作詞でもクレジットされる

ゲイル・コリンズが描く印象的な山がジャケットデザインになる。

The Tragic Death Of Felix Pappalardi

 彼女はパッパラルディの妻で後年パッパさんをあやめる。