ロック自叙伝 その155 1971 Chicago37 | ロック古典主義

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 ロック自叙伝 その155

 

 "Make Me Smile"最終節のキーは再びEbに戻りドラムブレイクから C B Bb F  C B Bb Fへとベースラインが撃ち込まれる。  

Chicago – Chicago

 ロバートラムが "So Much to Say,  So Much to Give"と歌い始めテリーキャスとピーターセテラのユニゾンでコーラスの後、Aへ転調しアウトロに移る。 

   A            C         G      Db    
 In spite of our words    They all turn a- way  

 フェンダーローズが最終節で転調した Db  を連打する。 

 ここからインスツルメンツの"Anxiety's Moment"に移る 。 

 トロンボーンの間抜けなソロからテーマのモディファイに続いてドラムとベースのパートにレコードにはない「ナントカカントカ ヤーヤーヤー」の掛け声が入る。 

     A Chicago Story – Chicago

 再びテーマのブラスアレンジから3/4のAb/Bbに転調して、 "West Virginia Fantasies"が始まる。ここが組曲の中で俺一押しの聴きどころだ。  Chicago live at Nippon Budokan, Tokyo, June 18, 1971.

 中東風のワルツをトランペットとフルートが奏でて、フェンダーローズとハモンドB2がテレキャスとバッキングする。 

 「気持ちええなあ。」思わず声が出る。

 次にB/C#に転調すると、ハモンドB2のバックでテリーキャスのエキセントリックなリードがタペストリーを綴る。ロックバンド シカゴ 1970年 に対する画像結果 

 さらに半音転調してC/Dに入り、ブラスアンサンブルが進軍すると、G7からC7へスローダウンして組曲のバラードへといざなう。