世界柔道選手権ブダペスト大会で印象に残った選手 | 柔道が足りてない!

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昨今、柔道人口の減少が深刻みたいなので、皆様にちょっとでも興味を持って頂けるような柔道ネタなど書いて行ければと存じます。

8日間に渡って開催された世界柔道選手権も終わり、若干柔道ロス状態ではありますが、個人的に「見ていて面白かった」選手を挙げてみたいと思います。


81kg級 グリガラシヴィリ選手(ジョージア)


ジョージアの選手といえば怪力を生かした接近戦勝負の印象が強く、グリガラシヴィリ選手も例に漏れず相手の背中を持った接近戦を得意としているのですが、組み手争いの中に支釣込足による崩しを挟んで来たり、一本背負投や組み手とは逆方向への体落などの「飛び道具」的な技を使ったりと、柔道センス抜群といった印象でした。


100kg級 フォンセカ選手(ポルトガル)


ディフェンディング・チャンピオンですが、背負投や両袖の袖釣込腰といった担ぎ技で投げ捲って見事連覇を達成し、赤ゼッケンを死守。優勝を決めた瞬間、嬉しくなって踊りだしてしまうあたりが、いかにもラテン系といった感じです。ポルトガルは、テクニカルな選手が多い印象です。


48kg級 角田選手(日本)


分かっていても掛かってしまう腕挫十字固の威力!
巴投のキレも抜群で、仮に巴投で取れなくても、そのまま寝技で十字固に仕留める、といった必勝パターンが非常に効果的でした。

また、元々上の階級から落としてきたこともあり、減量が大変だと想像しますが、減量苦を感じさせない活躍でした。


78kg超級 冨田選手(日本)


動画を見ても、他の78kg超級の選手と比べて体格で大幅に劣っているのが分かるのですが、大きな相手を物ともせず次々と投げ飛ばして決勝進出。朝比奈選手との決勝戦では脚を負傷した模様で怪我の具合が心配ですが、柔道の醍醐味を見事に体現した活躍でした。