多摩森林科学園 | アンクルコアラのブログ

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日本酒、ラグビー、美術展、日本古代史、その他ランダムに雑感を綴って行きます。気まぐれなので更新は不定期かも?

あと一週間もすればゴールデンウイーク、昼間はかなり気温も上がり、春から初夏への移ろいも感じる。

そんな中で、家人が花見に行こうと言って来た。

思わず耳を疑ったが、京王沿線にある多摩森林科学園では20日に桜の満開を迎えたと言う。

土曜日は雨模様だったので、好天に恵まれた日曜日に季節外れの花見に高尾駅へと向かった。
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高尾駅から徒歩10分程で多摩森林科学園に着いた。園に向かう道にもいろんな種類の桜が咲いていて歩行者の眼を楽しませてくれる。
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園は国立研究開発法人森林総合研究所が運営している、れっきとした公的機関である。中は8ヘクタールのサクラ保存林と7ヘクタールの樹木林、それに森の科学館からなる広大な施設だ。
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さっそくサクラ保存林に入園し、様々な種類の桜観賞をスタートした。

ただ残念ながらここも23日ともなれば、大半の桜は盛りを過ぎていた。一目千本の気分を味わうことは出来なかったが、都心の公園の中の人工的な桜並木にはない、里山に咲く山桜の趣は新鮮である。
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今、小林秀雄の「本居宣長」を読んでいるが、ソメイヨシノではない山桜を目の当たりにすると、宣長の辞世の歌「敷島の 大和心を人問わば 朝日に匂う 山桜花」の境地が少し分かるように思われた。

緑色の花弁が珍しい「御衣黄」。広大な敷地の中でも2、3本しか見られなかった。今が満開なのだが、カメラの能力の限界で花だか葉だかよく分からないのが残念だ。
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これまた珍しい「市原の虎の尾」。別名を「御祓(みそぎ)」と言う。
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帰り途に園の外に植えられている「鬱金」。「御衣黄」と同じ種類だが、その緑はより淡い。
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流石に8ヘクタールの敷地は広く、アップダウンもかなりあるので、殆どの人はハイキングの服装だった。

私も次回はジャケットに革靴ではなく、ハイキングスタイルで臨むことにしたい。

それにしてもこれだけ多くの種類の桜を楽しんで入園料は僅か400円。コスパ抜群のレクリエーションである。



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