木曜日に播磨坂に夜桜見物に行った時に見付けた、フレンチレストラン「レゼールデカー」。
残念ながらその日は予約で満席になっていたので、他の中華料理店で夕食を摂った。
帰宅して調べて見ると驚いた。この「レゼールダカー」なる店、オーナーは日比谷の「アピシウス」の総料理長を務めた人で、独立して茗荷谷に自分の店を開いたのである。
食べログの点数も3.86とかなり高い。無論食べログの点数を過信することは禁物だが、店のホームページなどを見ても食材へのこだわりを感じ、新規開拓のため週末に行ってみることにした。
土曜日のランチは予約で満席だったが、日曜日のランチは首尾良く予約出来た。当日はあいにくの雨だったが、美味い料理への期待に足取りも軽く茗荷谷へと向かった。
店で迎えてくれた渋谷シェフはまだ31歳の若手である。しかしアピシウスで総料理長であったオーナーの下で働いている時に見込まれ、オーナーが独立する時に声を掛けられ、一緒にこの店を立上げたというから、腕の方は保証付きであろう。
折角の休日フレンチ、赤ワインを嗜むことにした。ワインのことは全く分からないので、渋谷シェフの奨めるボルドーにした。重厚な味わいながら、程よい渋味があって仲々美味である。
さてランチの始まりは前菜。岡山産牡蠣のフリットにホタルイカのマリネと焼き野菜を合わせ、焦がしバターソースで合わせたものである。シェフによれば牡蠣は今頃が一番だそうで、確かに熟成感があって美味い。
スープは人参のポタージュに数種類のスパイスとオリーブオイルをまぶしたもの。これまで味わったことのない独創的なスープに脱帽である。
レモングラスのグラニテでサッパリした後はメインである米沢豚のロースト。今更ながら肉の旨さは脂身にあることを知らされた。
付け合わせの焼き野菜もシャキッとした食感の中の甘みが秀逸である。
デザートはチャイティーのクレームブリュレ。これまた生クリームがスパイシーで、食べる側の予想を覆す。
ランチコースはこのラインナップで3000円、ワイン込で4000円少々と抜群のコスパで大満足である。
今回フレンチとスイーツで、強力なレパートリーが追加されたのは播磨坂夜桜見物の予想外の収穫であった。
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