逃げ場なし | アンクルコアラのブログ

アンクルコアラのブログ

日本酒、ラグビー、美術展、日本古代史、その他ランダムに雑感を綴って行きます。気まぐれなので更新は不定期かも?

1月場所は稀勢の里が初優勝し、相撲協会は既に横綱昇進も内定したようだ。

久しくいなかった日本人横綱の誕生はめでたいことで、マスコミも挙って新横綱誕生のご祝儀報道のオンパレードだが、そう手放しで喜んでも居られないのではないか?

というのは、横綱昇進の内規には「二場所連続優勝もしくはそれに準じる成績」があるのに、稀勢の里はそれを満たしていないからだ。

直近の昇進である鶴竜は昇進後の優勝2回。前の場所で優勝したもの、今場所は11日目に6敗し休場した。必ずしも横綱に相応しい働きとは言えない成績しか残せていない。

鶴竜の前に優勝1回で昇進したのは大乃国。この横綱も昇進後は優勝は1回だけ。15日皆勤して負け越すなど不名誉な記録を沢山作って28歳の若さで引退した。

その前の北勝海は頑張ったが、更に前の双羽黒は、そもそも1回も優勝がなく、「優勝に準じる好成績」とやらを2場所続けて無理やり昇進させたが、案の定横綱になっても1回も優勝出来ずに角界を追放された。相撲協会は双羽黒の失敗例から「2場所連続優勝」というルールを定めたのである。

決して稀勢の里の横綱昇進に水をさすものではないが、どうもルールを曲げて昇進した後に結果を出した横綱が少ないのは気に掛かる。

直近3場所の成績が10勝5敗、12勝3敗、14勝1敗で双羽黒と全く同じなのも不吉である。

稀勢の里への周囲の期待がそれだけ大きいということだが、横綱は角界の頂点であり大関に降格する心配はないが、逆に言えば負けが込んだら即引退の逃げ場がない立場である。

周囲の過剰な期待は相当なプレッシャーだが、それに負けずに立派な横綱を目指してほしいものだ。





iPhoneからの投稿