カストロ | アンクルコアラのブログ

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長らく病床にあるとされていたフィデル・カストロ元キューバ国家評議会議長が11月25日に死去した。

現在は実弟のラウルが最高指導者として、米国との国交回復を決定するなどキューバ国内の政治経済も変化しており、フィデル・カストロは表舞台に現れることもなく、まさに象徴的存在であった。

キューバ革命が起こったのは1959年、キューバ危機は1962年だから、伝説の革命家カストロが活躍したのは私が生まれた後のことである。

私自身に記憶は全くないが、同時代の「英雄」が世を去ったことは世界中に衝撃を与えている。

確かに米国と目と鼻の先に位置する地政学上の論理に反して反米共産主義国家を創り上げ、生涯で368回の暗殺計画に晒されながらも国家を存続させ、自身も生涯を全うしたのは奇跡であろう。

しかし実際のところはどうか?ソ連の属国として独自の成長政策を放棄し、未だにサトウキビと葉巻しか輸出品がない貧しい国に甘んじている。

キューバから米国などに亡命した人々は100万人を超えると言われる。

革命家としての評価はともかく、国家指導者としての評価はこれから定まって行くことだろう。





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