今朝5時59分。いつものように洗面を終え電気カミソリで髭を剃っていた。
家人が「今かなり揺れたね。」と声を掛けるが、恥ずかしながら全く地震に気付かなかった。
着替えてテレビを点けると、福島で震度5弱の地震が発生したと報じている。
震度5弱は今やそれほど大きい地震と感じることはなくなったが、何時にない緊迫した空気が伝わって来た。
間もなく津波が到来するから、該当地域の住民はすぐに避難するようにと、アナウンサーが何度も大きな声を張り上げていたのだ。
5年前の3・11の記憶がまざまざと蘇って、重苦しい気分になった。
ともかく家を出て会社に向かった。出社したら先ず安否確認メールを発信する仕事がある。
津波は仙台港で1.4mを記録、ニュースでは川を逆流する津波の映像を流していた。岸壁に打ち上げられた小船、福島第二原発の一時冷却停止と5年前の光景がフラッシュバックした。
幸い大きな被害がなかったが、東日本大震災の余震であり、これからも警戒が必要である。
今年は「シン・ゴジラ」「君の名は。」と3・11をモチーフとした映画が公開され、いずれも大ヒットした。
震災から5年経ってようやく、震災の記憶が作品として昇華する段階を迎えたかと思っていたが、まだまだ震災は現在進行形であり、風化していないことを思い知らされた朝であった。
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