高校生の活躍に沸く今年の日本女子オープンゴルフ選手権は、今日が最終日。それ程関心があった訳ではなかったが、正午から始まったNHKの実況中継(BS1と地上波総合)を最後まで見入ってしまった。
烏山城CCは女子プロトーナメントの舞台となることが多いコースだ。私はここでプレーしたことはないが、見たところ仲々難しそうなコースだ。(偉そうに言っているが、私にとって難しくないコースは存在しない。)
トーナメントは面白かった。昨日まで首位の高1・長野は後半崩れて10位タイ、実力者申ジエは今ひとつ伸び切れず3位。しかし最終ホールの難しいロングパットを決めたバーディーは流石だった。
ディフェンディング・チャンピオンのチョン・インジは4位。ギャラリーや他のプレイヤーへの気配りと堂々たる態度には感心した。大したグッドルーザーだ。
優勝は高3の畑岡奈紗。小柄だが思い切って攻めるショットとパットは大器を思わせる。雑念なく無心でプレーに集中出来る強みもあっただろうし、母親がキャディーとして一緒に回る心強さも大きかったのだろう。
それでも17番・18番のグリーンオンとパットは素晴らしかった。メンタルの強さも只者ではない。
一方4日間に亘ってトップ争いをして来た堀琴音は残念だった。短いパットを外して連続ボギーを出したのが痛かったが、プロの意地を背負って良くやったと言えるのではないか。
確かに高校生に負けたことは事実だが、堀はプロ3年目でツアー未勝利の駆け出しである。最終日は申ジエと一緒のラウンドで臆することなく18ホールを回り切り、勝っている堀には素直を健闘を讃えるべきではないか。
NHK解説の森口祐子は、アナが堀の健闘と将来性についてコメントを求めたのに対し、問いには応えず「パットのルーティンを見直した方がいい」と辛口と言うか見当外れのコメントで返していた。
高校生に負けたプロの不甲斐なさに憤っていたのか、ルックスの良い堀にチヤホヤするアナに憤っていたのか知らないが、実力者申ジエを制してメジャー準優勝を確保した若手を労う言葉がなかったのには違和感を禁じ得なかった。
プロとして結果を責められるべきは堀ではなく、10位タイの有村智恵や菊地絵里香であり、28位の宮里美香であり、43位の大山志保である筈だ。
森口祐子が何と言おうと、堀琴音は先行き有望と見る。今回の敗戦を糧に成長する様を見守りたい。
ところでまたもJSPORTSで中継はなかったが、関東大学ラグビー・慶應義塾vs成蹊の一戦があり、慶應義塾が85-7で勝った。
成蹊に大差で勝つのは当たり前だが、今回成蹊にモールを押し込まれてトライを許したことは看過出来ない。
成蹊は今日がシーズン3戦目。帝京に0-91.早稲田に0-75でいずれも完封されている。慶應義塾もここは完封すべきだった。
大体成蹊にモールでトライを奪われたことで、他校には今季の慶應ディフェンス恐るるに足らずというイメージが定着してしまう。
帝京・明治・早稲田は慶應戦はモールで、ガンガン押しまくってくるだろう。
金澤HCは大勝に気を良くしてか、被トライにはコメントしなかったようだが、浮かれている場合ではない。幸い鈴木主将はトライを奪われて悔しいとコメントしたそうなのでまだ救いはあるが、何故成蹊にトライを奪われたか十分に分析して修正することが必要である。
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