君の名は。 | アンクルコアラのブログ

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日本酒、ラグビー、美術展、日本古代史、その他ランダムに雑感を綴って行きます。気まぐれなので更新は不定期かも?

このところ映画熱が止まらない。先々週と先週は「シン・ゴジラ」、今週の金曜日は「君の名は。」と、3週連続でTOHOシネマズ府中に通い詰めた。

「君の名は。」はポスト宮崎駿の最右翼と目される新海誠の原作・監督作品であり、公開以来「シン・ゴジラ」を上回る観客動員を記録し評判を読んでいる。
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予告編からは、遠く離れた高校生男女の入替りをテーマとしたラブストーリーとのイメージを持っていたが、ネットの書込みを読むと、単なるラブストーリーではない捻りがあるようで、この目で観てみようと思った。

会社を出た後、家人と待ち合せ夕食を済ませてTOHOシネマズ府中に入ったのは8時半過ぎ。9時5分上映のレイトショーながら館内は満員である。(8時40分上映の「シン・ゴジラ」もかなり人が入っていたようだ。)

以下は見終わった感想。

・男女の入替りはよくある話だが、時間軸の違いを加味したアイデアは秀逸。ところどころ「?」と感じる展開はあるが展開に破綻はない。

・「シン・ゴジラ」とは全く異なる世界観の作品ではあるが、やはり3・11の影響下で作られた作品という点は共通している。巨大災害に正面から向き合い、乗り越えようと奮闘する主人公は同じかも知れない。

・「君の名は。」というタイトルは、私が生まれる前に一世を風靡した菊田一夫原作のラジオドラマ・映画からヒントを得たものと思うし、オマージュらしき場面もある。しかし「忘れようとして忘れられない」菊田作品とは真逆の「忘れたくないのに忘れてしまう」のが新海作品の主題である。

・田舎と都会。いずれの風景描写もディテールに拘った美しい画像が印象的である。「風立ちぬ」辺りの宮崎駿・スタジオジブリを超えているのではないか。

・主人公の声を演じる神木隆之介が秀逸。中身が男の時と女の時を使い分ける演技力は見事だ。

まだまだ感想はあるが、ネタバレになってはいけないのでこの辺で筆を置くが、「シン・ゴジラ」とは違った意味で大人も楽しめる作品であることは保証する。


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