久々に日本酒の話題。と言ってもかなり旧聞に属することで恐縮だが、2か月ほど前に永福町のヤマザキヤに行った時のことである。
ヤマザキヤは鍋島、夜明け前、山形正宗など私好みの酒を置いている頼もしい酒屋さんだが、特筆すべきはレア物中のレア物である射美を置いていることである。
射美は三重の而今・埼玉の花浴陽と並んで、ポスト十四代を争うと称される岐阜の酒であるが、非常に小さい酒蔵なので置いている店が少ないことでも定評がある。
昨年も今時分にこの店で2本買ったことを覚えていて、今年も3月に出向いたのだが、店の人に聞くと「遅かりし、由良之助」でもう残っていないのではないかと、つれないことを言う。
昨年は例年になく多く仕入れが出来たが今年は生産も少なく、十分に仕入れが出来なかったそうだ。
倉庫をくまなく探してもらったら、ようやく1本見付かった。それも珍しい白麹を使った「ホワイト射美」を入手することが出来た。
今になってチビチビ飲んでいるが、甘口が個性の射美の中でも、取り分け甘味が強く、その割に後味スッキリのユニークな酒である。
残念ながら今年飲める射美はこの1本だけに終ったが、来年はもっと早目にゲットしたい。
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