駅弁大会の終ったあとは福井県の物産展が開かれるのが、毎年1月恒例の京王百貨店のルーティンである。
今年の福井県物産展では、福井の地酒の飲み比べが出来る日本酒バーが設置されていると聞いて、土曜日早速覗いて見た。
地酒リストの中から3種類選ぶと、3つのお猪口になみなみと点いでくれて僅か500円なり。肴として甘海老、塩雲丹、鯖缶、酒粕チーズなどが500円前後で味わえる。コストパフォーマンス抜群ではないか。
土曜日にわたしが選んだのは、梵(吟選)・源平(純米大吟醸)・一乃谷(しぼりたて本醸造)の3種。肴は最もボリュームのある鯖缶である。
少量でも3種類同時に飲むと、結構気持ち良くなるものだ。いずれも旨い酒だが、初めて飲んだ一乃谷の濃い味わいが印象に残った。ただこの日は日本酒バーの目玉とも言うべき梵の上級ブランド「梵ゴールド」が既に売り切れていたのが残念だった。
翌日曜日、午前中に母の家に入り、仕事を済ませて2時前に再び京王百貨店に入った。心残りのままにはして置けないと思ったからだ。
また地酒三種飲み比べである。今日は梵ゴールドがまだあったので、早速選ぶ。後の二つは「越前の冬(しぼりたて純米大吟醸)」と「北の庄(純米吟醸)」である。更に特別出品されている「黒龍 九頭龍」をショットで追加した。肴は昨日に続く鯖缶と甘海老を頼んだ。
今日の収穫は梵ゴールドであることは間違いないが、初めて飲んだ「越前の冬」の、日本海の荒波を思わせる男性的な味わいが気に入った。
また福井の二大銘酒である梵と黒龍のツーショットは珍しい。さすが長年物産展の開催を通じて福井の商工界に食い込んでいる京王百貨店である。
連日の地酒飲み比べとなったが、私は決してアル中ではない。年相応に旨い酒を少量嗜むことが出来ればそれで十分なのである。たまたま明日も飲み会が入っているが、多分偶然であろう。
iPhoneからの投稿