昨日は慶應ラグビーにとって今季の開幕戦、相手は昨季大学選手権準優勝の強豪筑波大である。
筑波大の顔ぶれは、JAPAN候補の内田・彦坂兄弟ら昨季までのタレント軍団に比べれば、ややスケールは小さくなったものの、東福岡・大阪桐蔭・流経大柏など強豪校出身者でひしめいている。
本来慶應に勝ち目があるとは思えないが、昨季も開幕戦で当たり慶應が勝っている。
ここ数年の筑波大は、呆れるほどのスロースターターであり、開幕当初から怪我人が多い。昨季は竹中、今季も山沢というJAPAN候補の逸材が怪我で機能していない。
この一戦、暇であれば秩父宮まで観に行っただろうが、生憎用事で出掛けたのでテレビ観戦も出来ず、ツイッターで速報をチェックするしかなかった。
意外にも試合開始早々から慶應がトライを重ね、後半の筑波大の反撃を振り切って勝利した。
何が起こったのか?確認する必要がある。帰宅してからJスポーツで再放送があるのを見付け、食い入るように見入った。
見終わって、幾つか感想があるので以下に記す。
・開幕戦なので仕方ないかも知れないが、両校ともミスが多過ぎる。特に筑波大はまだチームの連携が出来ておらず、パスの精度がかなり低い。
・ということは、筑波大は糊代が大きく、シーズンが深まるにつれ、本来の実力を発揮するだろう。ただ昨季のような凄味はなさそうで、大学選手権ベスト4まで行くのは難しいのではないか。
そもそも何故開幕時点でチームが仕上がらず、怪我人が多いのか?夏に教育実習でもあって合宿が組めないのだろうか?毎年同じことの繰り返しでは、監督のマネジメントが問われても仕方ないだろう。
・一方の慶應は、思ったよりバックスにスピードがあり、FWが踏ん張れば昨季並の健闘は可能かも知れない。
・ただFWが心許ない。昨季大活躍した廣川も目立たなかった。慶應は如何なる時もFWの激しい当たりが不可欠である。昨季における木原・森川のような要になる選手が出てこないと苦しいだろう。
・主将でもあるSO矢川は、地味ながらいい仕事をしていた。見た目カリスマ性はないが、良く声が出ており、意外にリーダーシップがあるようだ。
・最も目に付いたのはWTBの金澤である。鋭い斬り込みと巨漢FWからでもボールを奪取しようとする勝気さはタレント性に満ちている。
これから慶應は日体大、立教大との試合を経て10月18日に帝京大との一戦が待っている。金澤HCの妄言「帝京を倒す!」は忘れて、泥臭くひたむきなプレーに徹して試合を「つくって」欲しいものだ。
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