世界陸上も今日が最終日。日本勢がパッとしなかったのは想定の範囲内だったが、米国も冴えなかった。
無論獲得したメダルの数はトップだろうが(ジャマイカか?)、かつての陸上大国の面影はない。➡調べてみると、総メダル数は16個でトップだが、金メダルだけだと5個で、ケニア・ジャマイカに次いで3位だった。
私のイメージでは、短距離のみならず棒高跳び、円盤投げ、ハードル、長距離と万遍なく強かったし、特にリレーは米国が大差をつけて圧勝する光景を見慣れていた。
それが今大会では、最終種目の男子4×400mリレーはようやく勝ったようだが、他はジャマイカの後塵を拝していた。
昨日の男子4×100mリレーに至ってはまたぞろバトンミスで失格になった。
米国と言えば、近年バトンミスにより失格になるケースが多く、安定感を欠く。ジャマイカをはじめ他のチームでは滅多に見ないが、米国だけはしょっちゅう起こすのは一体どういう訳か?
個人主義のお国柄から、地道なリレーの練習はおざなりになっているのかも知れない。
リレーメンバーに選ばれる選手は、皆世界を転戦しているだろうから、チームワークを育てられないこともあるだろう。
しかしそこは一流のアスリートである。大会前の練習だけでも格好を付けることは可能だろう。
それよりも、短距離王国の座をジャマイカに盗られ、「勝たねばならない」という焦りがバトンパスの呼吸を微妙に乱しているのではないか?
昔の米国なら、古くはヘイズやハインズ、更にはカール・ルイスといった絶対的なエースが君臨していて、気持ちの余裕があったのだろう。バトンミスで失格になるようなことはなかった。
逆にジャマイカは、ボルトという神がかった存在があるせいか、皆伸び伸びと走ってミスが起こらない。
「貧すれば鈍す」というが、短距離王国の座を降りた米国を象徴しているのが、今回の男子4×400mリレーにおけるバトンミスではなかったか。
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