久しぶりに日本酒の話題を一つ。
土曜日に新宿伊勢丹に出掛け、地下の食品売場を冷やかし、日本酒のコーナーにたどり着いた。
ここは期間限定で試飲キャンペーンを行っている。その日来ていたのは群馬・館林の地酒「栄万寿」である。
何でも蔵の主は六代目だそうだが、1985年に休止していた酒造りを25年振りに再興した熱血漢である。
いろいろ新機軸にトライしているようで、「栄万寿」という古めかしい名前の酒を、ワインボトルそっくりの瓶に詰め、「SAKAEMASU」と印字したラベルもワインそのものである。
そればかりでなく、コルク栓まで採用する徹底ぶりだ。
肝心の味だが、試飲した中では2012年に瓶詰めし、2年熟成させた「栄万寿 純米酒2012」が気に入り、帰宅して早速味わってみた。
2年熟成のお陰か、酸味が和らぎ旨味が全体を覆い、干物や焼鳥との相性も良く、私好みの味に仕上がっている。
熟成吟醸もあるのだが、私には若干線が細く感じられ、雑味を残した純米酒の方が好みである。
群馬・館林といえば、分福茶釜や巨人軍の猛練習で有名な茂林寺、あるいは正田家などが連想されるが、地酒も有名だそうだ。
しかし今や館林の名物といえば「猛烈な暑さ」であろう。今年も40℃を超える暑さで全国的に館林の名が広まった。確かに地理的にフェーン現象やヒートアイランド現象が避けられないのだろうが、常識を超えた気温は名物と言えるかも知れない。
この暑さは酒造りに全く影響がないのだろうか?間もなく「冷や下ろし」が登場するが、影響の有無は現物を飲んで判断しなければ。
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