映画、ドラマの新企画がいろいろ発表されています。
中でも期待しているのが「泉京香は黙らない」です。
スピンオフのスピンオフみたいな企画で、
もしかしたら映像化できる原作が尽きてきての苦肉の策なのかもしれませんが、
岸辺露伴の天敵ともいえる泉京香が、どのような活躍を見せてくれるか楽しみです。
「岸辺露伴は動かない」ドラマシリーズに成功は、
もちろん高橋一生の見事な岸部露伴ぶりにあると思いますが、
当時は原作に一回だけの登場だったという泉京香をレギュラー化した着眼点の鋭さも大きいのではないでしょうか。
どれだけ露伴から邪険に扱われても全くめげないマイペースぶりで、
特に「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」(2023)のオチは圧巻でした。
今回は荒木飛呂彦が脚本に協力しているということなので、
さらに期待が高まります。
「岸辺露伴は動かない」原作にはハワイを舞台とした新作があるみたいですが、
海外ロケは映画版、ということで温存しているのかもしれません。

次に期待半分不安半分なのが映画版「1リットルの涙」です。
とにかくテレビドラマ版が良かったのでハードルが高くなっている気がします。
錦戸亮が同じ役で続投ということなので、
回想という展開にするのでしょうか。
ヒロイン役は発表されていないようですが、
新撮の映画版と同時に、
沢尻エリカのテレビドラマ場面を編集して、
若いころの錦戸もそのまま登場するテレビ版回想バージョンを作って、
劇場版公開と同時に放送したら面白いかもしれません。
「1リットルの涙」はテレビドラマに先立って劇場版も作られています。
病気と向き合ヒロインの姿をドキュメンタリータッチで真摯(しんし)に描いた作品で、
高い評価を得ていますが、
個人的にはテレビ版のファンだったせいか青春ドラマの要素が薄くて地味な印象を受けてしまいました。
映画版でヒロインを演じた大西麻恵がテレビドラマ版にゲスト出演していたことを、
今回調べて初めて知りました。

こちらは劇場で見るかどうか分かりませんが、舘ひろしが主演する「免許返納!?」、
確か舘ひろしが免許を取る映画があったな、と思って調べたら、
「免許がない!」(1994)と同じ役名で、続編であるらしいと分かりました。
30年以上前の作品で覚えている人も少ないだろうということで、
特に続編アピールはしていないようです。
「免許がない!」は他愛のないコメディーですが、
森田芳光脚本でそれなりに楽しめました。
「あぶない刑事」つながりなのか「免許がない!」は日テレ系の映画らしいので、
「免許返納!?」公開に合わせて金曜ロードショーで放送したら面白いかもしれません。

それとNHKが「浮浪雲」「眠狂四郎」「銭形平次」と過去の時代劇ヒーローのリブートを続けています。
これまでも「大岡越前」や「雲霧仁左衛門」などを放送していましたが、
今年は特に加速している印象です。
地上波で(大河ドラマは別としても)コンスタントに時代劇を作っているのがNHKだけとなってから、ずいぶん長い年月が経ってしまいました。
「浮浪雲」は自分にとっては渡哲也版が最高作で、
浮浪雲というと着物姿の渡哲也が頭に浮かびます。
妻のかめ役も桃井かおりがピッタリでした。
倉科カナは、好きな女優なのですが、かめ役には華奢で可憐すぎる印象があります。
かめはドテッと鷹揚(おうよう)に構えている印象があって、
個人的にイメージが近いのは野呂佳代です。
とはいえ原作は1000話以上あるそうなので、
シリーズ化してコメディタッチだった前2作(2度目のドラマ化ではビートたけしが浮浪雲役)とは違った新しい世界観を作り上げてほしいとも思います。




