仕事が終わって帰ろうと電気を落として静まり返った部屋に居ると

 

「ガサガサ…ガサガサ…」

 

誰かが侵入して来た様な物音がしました。

 

これは振り向いちゃイケないヤツだと思いゆっくり出口を見ても異変無し。

 

隣人が雪かきでもしているのかな?

 

でも26時にしないだろう…

 

そんな事を思いながら外に出るとやはり雪かきなどしている人は居ません。

 

これはさっさと帰ろう。

 

車のドアに手を掛けると駐車場に妙な物が落ちています。

なんだこれ?誰のイタズラだ?

 

遠くからでも鳥の羽だと分かりました。

 

羽根と言うより「死骸」ではと。

 

さっきの物音と言いイタズラ.?

誰かに恨まれているのか?

それとも「黒魔術」?

 

そんな事を考えていると「ガリッガリッ」と嚙み砕くような音がして来ました。

 

目線を音の方に向けると

キタキツネです。

 

そう言えば、灯油タンクの雪深い家横の犬の足跡?ってのが有ったのを思い出しました。

 

夏か秋か定かでは有りませんが、換気扇から鳥の鳴き声が聞こえてたのも確かです。

 

深夜に鳥が飛んでいるとも思えないし、何度も下見に来て捕食したのでしょう。

 

真冬の食物連鎖ですね。