孤独死した母親の後片付けは想像以上に大変でした。

 

死亡届を出すにも死亡日時は「3月上旬」としか書かれておらず、

 

市役所のあちこちの部署で根掘り葉掘り聞かれ同じ説明を何度も繰り返し。

 

警察からも

その後も孤独死が多発し、冷凍庫のスペースも無いし、事件性もので早く引き取って欲しいと催促。

 

息つく間もなく火葬の手続き。

 

葬儀業者に警察まで亡骸を引き取って火葬場まで移送を依頼。

 

この時点では部屋に入れてないので手持ちの写真が無く遺影写真すらない状態で火葬でした。

 

コロナ禍という事もあり、一般的な葬儀はしませんでした。

 

ビニール袋に包まれたままの状態で棺桶に入れられているので顔を見る事も出来ません。

 

一般的には火葬場で部屋をとって近親者が集まり故人を偲ぶのでしょうが、

 

私は火葬が終わるまで車で待機していました。

 

火葬場での手続きが全て終わって

 

我が家に母親が初めて来たのが骨壺に入った状態でした。

 

元気な頃も来るように誘いましたが何らかの理由を付けて来たがりませんでした。

 

今考えれば経済的な援助も何一つされた事が無く後ろめたさがあったんだろうと考えます。

 

その後、何度も何度も市役所へ行き事務的手続きは2週間程度掛かりました。

 

他にも年金機構や金融機関へも事務的作業が後から後から発生します。

 

特に金融機関は生後から死亡直前まで除籍謄本が必要となり、

 

私の場合は旭川市→札幌市→熊本県→上富良野町→中富良野町→宮城県と道外は郵送請求で約1ヵ月掛かりました。

 

相続人が地元を離れたサラリーマンだったら無理だなぁ・・・と

 

知り合いの「行政書士」を弊社に誘った訳です。

 

あとはゴミも相続なので後片付けも私がやらなければです。

 

独りでは無理なので同僚に頼みましたが死臭が消えない現場では誰も手伝ってくれません。

 

市から紹介された特殊清掃業者に見積もりを取ると

「うちは60万円以下の仕事はしません。」と。

 

ゴミの廃棄は更に追加料金と言うのです。

 

推定120万円は掛かると言われ、人伝に探すと良心的な価格で消臭してくれる業者を見つけました。

 

ちなみに旭川市には特殊清掃業者は数社しかありません。

 

依頼すると共に弊社の業務内容を説明し、この時から業務提携が成立したのです。

 

続く・・・